ジェイドさんの大きな手は私の顎を軽く持ち、目を閉じて顔を傾けたと思ったら唇は重なっていた。
一度は体験済でこれは二度目のキスだけど、あの時は色々と事態が差し迫っていたし、私の目的は『彼に合う一番強い竜を喚ぶこと』だった。
じっくりと味わうそれは……まるでふたつのものがひとつに溶け合うような形容しがたい感覚で、私はジェイドさんとの深いキスに夢中になっていた。
「……キュウ!」
突然、鋭い鳴き声が聞こえて、私はパッと目を見開いた。
そこに見えたのは、ジェイドさんの肩に乗った銀色の子竜……本来ならば巨体を持つけれど、回復のためにとこの姿にされたゲイボルグだー!
ここまで姿が見えなかったのは、人前では姿を隠すようにと、彼に指示されていたのかもしれない。
実は子竜時代の竜たちは、他とは隔離された空間で、大事に育てられる。それは、彼らが親に比べると虚弱であるのに、素材としてとても価値がある存在だからだ。
赤い瞳は私を咎めるようにじっと見て居て、『いつまで夢中になっている。良いから早くしろ』と言わんばかりの鋭い視線に、私は慌てて目を閉じてジェイドさんの中の契約を探った。
何を目的にこれをしていたかと忘れてしまい、本当に申し訳ありません。
一度は体験済でこれは二度目のキスだけど、あの時は色々と事態が差し迫っていたし、私の目的は『彼に合う一番強い竜を喚ぶこと』だった。
じっくりと味わうそれは……まるでふたつのものがひとつに溶け合うような形容しがたい感覚で、私はジェイドさんとの深いキスに夢中になっていた。
「……キュウ!」
突然、鋭い鳴き声が聞こえて、私はパッと目を見開いた。
そこに見えたのは、ジェイドさんの肩に乗った銀色の子竜……本来ならば巨体を持つけれど、回復のためにとこの姿にされたゲイボルグだー!
ここまで姿が見えなかったのは、人前では姿を隠すようにと、彼に指示されていたのかもしれない。
実は子竜時代の竜たちは、他とは隔離された空間で、大事に育てられる。それは、彼らが親に比べると虚弱であるのに、素材としてとても価値がある存在だからだ。
赤い瞳は私を咎めるようにじっと見て居て、『いつまで夢中になっている。良いから早くしろ』と言わんばかりの鋭い視線に、私は慌てて目を閉じてジェイドさんの中の契約を探った。
何を目的にこれをしていたかと忘れてしまい、本当に申し訳ありません。



