タタ……――タッ。
足を止め、部屋を覗き込む。無機質な石造りの壁に覆われた暗室だ。
「カミュ。……何してんだ?」
「隠し通路の入り口があるの」
中はとても薄暗い。手狭な小部屋の一角で、金髪少女が蹲っている。
「ちょっと待って。今、起動中」
「……?」
ピポポ、――ヴン……ッ。
何処からともなく内部電源が立ち上がり、ゴゴ……石壁が鳴動した。
――ガゴォンッ!
息を呑むジュン。側方の石壁に開いた大扉の奥に隠し階段が見える。
「ほら。行くよ、ジュン♪」
カンカン――ッ。
ヒールを打ち鳴らし、石畳を下りてゆく金髪少女に追従するジュン。
「……ッ」
地上の動乱に動じないカミュも、隠し通路も、総てが未知の体験だ。
ジャスティンとの約束もある。後についていかない理由がない――。
足を止め、部屋を覗き込む。無機質な石造りの壁に覆われた暗室だ。
「カミュ。……何してんだ?」
「隠し通路の入り口があるの」
中はとても薄暗い。手狭な小部屋の一角で、金髪少女が蹲っている。
「ちょっと待って。今、起動中」
「……?」
ピポポ、――ヴン……ッ。
何処からともなく内部電源が立ち上がり、ゴゴ……石壁が鳴動した。
――ガゴォンッ!
息を呑むジュン。側方の石壁に開いた大扉の奥に隠し階段が見える。
「ほら。行くよ、ジュン♪」
カンカン――ッ。
ヒールを打ち鳴らし、石畳を下りてゆく金髪少女に追従するジュン。
「……ッ」
地上の動乱に動じないカミュも、隠し通路も、総てが未知の体験だ。
ジャスティンとの約束もある。後についていかない理由がない――。

