真っ赤なオペラカーテンを背景に、二つのシルエットが重なり合う。
「~♪」
「……くッ」
口元を手で覆いながら後ずさると、ジュンはガクッと片膝をついた。
「きゃははっ。大ダメージってとこねっ!」
金髪少女が高らかに哄笑いながら、ジュンの狼狽っぷりを揶揄する。
「……ッ」
……お前のせいだろ。反駁の台詞をそっと胸中に仕舞い込むジュン。
不意の奇行に面食らったものの、悪い気がしなかったのも事実――。
認めたくはなかったが、何かが変わりつつあるのかもしれなかった。
「……で、つぎは何……?」
「んーとねー。ついてきてっ!」
頬を朱に染めたままにこっと笑い、金髪少女はくるりと踵を返した。
スタスタと祭壇から降りると、奥座敷の小礼拝室へと姿をくらます。
「……チッ」
肩に乗った可愛く揺れるツーテールを見届け、ジュンは立ち上がる。
「早くぅ、置いてくよー」
「おぃ待てよッ」
タ――ッ。
祭壇から軽やかに降り立つと、ジュンは急いでカミュの後を追った。
「~♪」
「……くッ」
口元を手で覆いながら後ずさると、ジュンはガクッと片膝をついた。
「きゃははっ。大ダメージってとこねっ!」
金髪少女が高らかに哄笑いながら、ジュンの狼狽っぷりを揶揄する。
「……ッ」
……お前のせいだろ。反駁の台詞をそっと胸中に仕舞い込むジュン。
不意の奇行に面食らったものの、悪い気がしなかったのも事実――。
認めたくはなかったが、何かが変わりつつあるのかもしれなかった。
「……で、つぎは何……?」
「んーとねー。ついてきてっ!」
頬を朱に染めたままにこっと笑い、金髪少女はくるりと踵を返した。
スタスタと祭壇から降りると、奥座敷の小礼拝室へと姿をくらます。
「……チッ」
肩に乗った可愛く揺れるツーテールを見届け、ジュンは立ち上がる。
「早くぅ、置いてくよー」
「おぃ待てよッ」
タ――ッ。
祭壇から軽やかに降り立つと、ジュンは急いでカミュの後を追った。

