オォオォオ――……。
乱雑に散らかった教室内。静まり返った廊下側では硝煙が燻っている。
「え、え? な、何をやっているんですか、お嬢さんっ!?」
どよ、どよ――……。
驚愕に眼を剥く安田の傍で、太鼓ッ腹の中年が舌舐めずりをしている。
「わからせる必要があるゆうこっちゃなッ、どすこぃいッ!」
ドォン――。気合を入れるかの様にして、下洗が力強く四股を踏んだ。
「うぉっ?」
背後の異質な気配を察し、アリエスが小生意気な相貌を凍り付かせる。
「ちょぉっと何ぃっ? ぁんた達ィ、何か勘違いしてない?」
「いいか安田、腰を掴むんだ。それで移動出来る。大丈夫だ」
「へ? ……腰? お嬢さんのくびれを掴めばいいって事?」
ワームホールは空間を折り畳む事で、スピーディに瞬間移動が出来る。
「そうだ。少し説明不足だったな。掴めばオーケイッて事だ」
「ほら何処でもいーから早く掴まって? 取り残されるよっ」
ジュンに合わせて急かすアリエス。安田が、眼鏡を注意深く光らせる。
「取り残されるって? 一体何? 何が起こるってゆーの?」
「あ~もぉ~面倒っちーなっ。だぁーかぁーらぁー~~っ!」
湧き上がる安田の不安を解消すべく、苛立たし気に説明するアリエス。
「空間の歪に呑まれて下手すりゃ消滅っ! どぉ、解った?」
不貞腐れ気味に捲し立てると、紅潮していた下洗の顔色が青くなった。
「なッ、何やてぇッ? そ、そんなんホラーやないけぇッ!」
「……ぁ、ぅぅ……っ。掴みたいのに、……掴めないぃいっ」
ズザァ――……。
思わず後ずさる下洗の傍では、安田がカタカタと身体を震わせている。
「コイツ等マジか、……コントかよ……ッ」
――ブン、ブンッ。
眉間に悩まし気な縦皺を寄せながら、困惑気味にかぶりを振るジュン。

オォオォオ――……。
じゃんけんで順番を決める事になった。トップバッターは、安田――。
「じゃ、行きますよ……。アリエスちゃん、いいね?」
「あー遅っそいっ! ぁたしも予定あるんだからーっ」
グ――。
突き出された丸いヒップをがっちりと鷲掴むと、安田は腰を押し込んだ。
「……ぃっ!?」
――ズムっ。
眼を大きく見開き、ギッと唇を噛むアリエス。圧迫感に一瞬、絶句する。
「っ! くは……っ」
「おぉっ、凄いぃっ」
ぶるる――っ。
悶絶するアリエスの背後で、身体を震わせ至福の悦楽に酔いしれる安田。
オォオォオ――……。
ワームホールが発動しない。遠間で首を傾げるジュンと様子を窺う下洗。
「ンだよ、アイツ何やってンだ? 後がつかえてるッてのによ」
「ん~~? 安田の奴ゥ……。やっちまいやがったかぁッ!?」
「やっちまったって、何をだよ。抱きついてるだけだろーが?」
怪訝そうにぼやくジュンの横で、太鼓ッ腹の男がつぶらな瞳を光らせる。
「よぅ見てみィッ! 鷲掴みして、……ロックしとるじゃろッ」
「……ん? ロック……? ロックって、……何だよ、……?」
確か――。アリエスは陥没だった筈……。そこを狙われた可能性はある。
「安田ッ! 緊急事態なんだぞッ? 余計な事してる場合じゃ……ッ」
「ジュ、ジュン君……、聞いてっ! ロックが、……外れないんだっ」
――クワッ。
叱責に、懸命の形相で食い下がる安田。アリエスの美尻は掴んだままだ。
「ロックをかけたんだけどっ……、なかなか、そのっ、外れなくって」
「……っ、……ぉ……っ」
――ビクンッ、ビクンッ!
安田の前で、上体をぐったり曲げたアリエスが跳ねる様に痙攣している。
「どういう事だよ……。アイツ、一体何をやらかしたンだ……ッ!?」
「しゃあからあの野郎、抜け駆けしゃがったっちゅう事っちゃろ……」
オォオォオ――……。
安田の気迫に圧され、後方で経過を見守るジュンと下洗。焦燥感が募る。

乱雑に散らかった教室内。静まり返った廊下側では硝煙が燻っている。
「え、え? な、何をやっているんですか、お嬢さんっ!?」
どよ、どよ――……。
驚愕に眼を剥く安田の傍で、太鼓ッ腹の中年が舌舐めずりをしている。
「わからせる必要があるゆうこっちゃなッ、どすこぃいッ!」
ドォン――。気合を入れるかの様にして、下洗が力強く四股を踏んだ。
「うぉっ?」
背後の異質な気配を察し、アリエスが小生意気な相貌を凍り付かせる。
「ちょぉっと何ぃっ? ぁんた達ィ、何か勘違いしてない?」
「いいか安田、腰を掴むんだ。それで移動出来る。大丈夫だ」
「へ? ……腰? お嬢さんのくびれを掴めばいいって事?」
ワームホールは空間を折り畳む事で、スピーディに瞬間移動が出来る。
「そうだ。少し説明不足だったな。掴めばオーケイッて事だ」
「ほら何処でもいーから早く掴まって? 取り残されるよっ」
ジュンに合わせて急かすアリエス。安田が、眼鏡を注意深く光らせる。
「取り残されるって? 一体何? 何が起こるってゆーの?」
「あ~もぉ~面倒っちーなっ。だぁーかぁーらぁー~~っ!」
湧き上がる安田の不安を解消すべく、苛立たし気に説明するアリエス。
「空間の歪に呑まれて下手すりゃ消滅っ! どぉ、解った?」
不貞腐れ気味に捲し立てると、紅潮していた下洗の顔色が青くなった。
「なッ、何やてぇッ? そ、そんなんホラーやないけぇッ!」
「……ぁ、ぅぅ……っ。掴みたいのに、……掴めないぃいっ」
ズザァ――……。
思わず後ずさる下洗の傍では、安田がカタカタと身体を震わせている。
「コイツ等マジか、……コントかよ……ッ」
――ブン、ブンッ。
眉間に悩まし気な縦皺を寄せながら、困惑気味にかぶりを振るジュン。

オォオォオ――……。
じゃんけんで順番を決める事になった。トップバッターは、安田――。
「じゃ、行きますよ……。アリエスちゃん、いいね?」
「あー遅っそいっ! ぁたしも予定あるんだからーっ」
グ――。
突き出された丸いヒップをがっちりと鷲掴むと、安田は腰を押し込んだ。
「……ぃっ!?」
――ズムっ。
眼を大きく見開き、ギッと唇を噛むアリエス。圧迫感に一瞬、絶句する。
「っ! くは……っ」
「おぉっ、凄いぃっ」
ぶるる――っ。
悶絶するアリエスの背後で、身体を震わせ至福の悦楽に酔いしれる安田。
オォオォオ――……。
ワームホールが発動しない。遠間で首を傾げるジュンと様子を窺う下洗。
「ンだよ、アイツ何やってンだ? 後がつかえてるッてのによ」
「ん~~? 安田の奴ゥ……。やっちまいやがったかぁッ!?」
「やっちまったって、何をだよ。抱きついてるだけだろーが?」
怪訝そうにぼやくジュンの横で、太鼓ッ腹の男がつぶらな瞳を光らせる。
「よぅ見てみィッ! 鷲掴みして、……ロックしとるじゃろッ」
「……ん? ロック……? ロックって、……何だよ、……?」
確か――。アリエスは陥没だった筈……。そこを狙われた可能性はある。
「安田ッ! 緊急事態なんだぞッ? 余計な事してる場合じゃ……ッ」
「ジュ、ジュン君……、聞いてっ! ロックが、……外れないんだっ」
――クワッ。
叱責に、懸命の形相で食い下がる安田。アリエスの美尻は掴んだままだ。
「ロックをかけたんだけどっ……、なかなか、そのっ、外れなくって」
「……っ、……ぉ……っ」
――ビクンッ、ビクンッ!
安田の前で、上体をぐったり曲げたアリエスが跳ねる様に痙攣している。
「どういう事だよ……。アイツ、一体何をやらかしたンだ……ッ!?」
「しゃあからあの野郎、抜け駆けしゃがったっちゅう事っちゃろ……」
オォオォオ――……。
安田の気迫に圧され、後方で経過を見守るジュンと下洗。焦燥感が募る。



