煌めく星空から、恋した君に会いにゆく

「ただいまー、ミルク!」
「ニャッ(おかえりー)」
「また出窓から外見てたの? ミルク、ここ相変わらず好きだよね」
 萌音ちゃんはそう言ってボクを抱き上げたので、嬉しくて彼女の頬っぺたに顔を擦りつけた。
「もねー、帰ったばかりで悪いけどご飯の支度手伝ってもらっていい?」
「はぁーい」
 一階リビングからママさんに呼ばれた萌音ちゃん。
「今日の夜ご飯は何かなあ? ちょっと手伝ってくるねミルク」
「ニャー」
 部屋着に着替えた彼女は、ふんふんと鼻歌まじりに部屋を出た。
 なんだか疲れたので少し目を閉じた。







誰?
誰だよ、お前
この鏡に映るボクはボク(・・)じゃない
でも自分の意識ははっきりある
確かに、この鏡に映ってる彼は自分なんだ
でもこれはきっと夢だ
念願叶って、よかったじゃないか
夢の中で人間の姿になれただけでもさ……







 目を覚ますと一緒に寝ていたはずの友達の三毛猫のぬいぐるみ、キラがいなかった。
 辺りを見渡すと、キラはスタンドミラーの近くにいた。キラの元へ行き口に加えた。
 なんか暖かい。いつもは冷たいのに。まるで体温が宿ってるみたいな温もりをキラから感じる。
 ウトウトしながらまた眠りについた。

 いつも見るおりひめさまと、ひこぼしさまの夢じゃなくて、今日はもっと不思議な夢を見た。
 夢の中でボクは人間の姿になっていた。
 たぶん、浬と同じ歳くらいの男の子。ボクと同じ青色の瞳をしていた。肌の色素はボクの白い毛と同じで、陶器のように透き通る白い肌。口元は小さくて瞳は大きい。真っ黒な髪の毛をサラサラとなびかせて、彼はそこに立っていた。