「……俺さ、ほんとは萌音のこと好きなんだ」
驚きの告白によって、ボクのうっすらピンク色の両耳がピクンと反応した。
「気づいたら、あいつのこと意識してんだよ。
俺の気持ちに気づいてるんかな、どうなんだろ。
萌音に聞きたいし知りたいし、たまらなくなる。
でも情けないとこ見せたくないじゃん?
カッコつけて平気な顔してさ。
やっぱ俺バカだわ。
好きな子に見せたくないから隠すとか。
萌音は、あいつは優しい。
小さいときからそうだったんだぜ、ミルク。
ひとつしかないお菓子をさ、自分も食べたいのに俺くれるんだよなー。
自分のことより人のことばっか世話焼いて。
俺、萌音に当たり前みたいに甘えて。
だから俺のこと世話の焼けるめんどくせー奴とかしか思ってないだろーな。
……萌音、いつも笑ってるけど家で泣いてるときもあるんじゃないかなって。泣かしてんの俺かもって。
ミルクは萌音が泣いてるところ見たことあるだろ?
······って言っても分かんないか。
萌音はさ、俺のことどう思ってるんかな。
好き──だと嬉しいけど。
他に好きな奴とかいたら失恋確定。
……ミルク。俺、今苦しい。
好きになるって、こんなに苦しいんか?
ずっとこのまま苦しいままなんかな、ミルク」
浬の心の叫びを聞いた。
こんなにも顔を歪める表情の浬、見たことがない。
ボクは大きな間違いを犯していたと気づく。
浬は決して恋を知らなかったわけではない。
むしろ恋に焦がれて溺れてしまうくらいに恋を知っていたんだ。
浬はボクに助けを求めている。
助けたい。
でもどうやって?
何か伝える方法はないのか。
──おりひめさまと、ひこぼしさま。
どうかボクに言葉を与えて下さい。
今だけでいい。
今、浬に伝えたい。
どうかボクらに夢を見させて下さい。
☆
突然、目の前に雷鳴とともに閃光が走る。
何も見えない。
ただ光だけがそこにあった。
浬はそこにいるのか?
ボクは以前にも触れたことのある温もりを感じていた。
驚きの告白によって、ボクのうっすらピンク色の両耳がピクンと反応した。
「気づいたら、あいつのこと意識してんだよ。
俺の気持ちに気づいてるんかな、どうなんだろ。
萌音に聞きたいし知りたいし、たまらなくなる。
でも情けないとこ見せたくないじゃん?
カッコつけて平気な顔してさ。
やっぱ俺バカだわ。
好きな子に見せたくないから隠すとか。
萌音は、あいつは優しい。
小さいときからそうだったんだぜ、ミルク。
ひとつしかないお菓子をさ、自分も食べたいのに俺くれるんだよなー。
自分のことより人のことばっか世話焼いて。
俺、萌音に当たり前みたいに甘えて。
だから俺のこと世話の焼けるめんどくせー奴とかしか思ってないだろーな。
……萌音、いつも笑ってるけど家で泣いてるときもあるんじゃないかなって。泣かしてんの俺かもって。
ミルクは萌音が泣いてるところ見たことあるだろ?
······って言っても分かんないか。
萌音はさ、俺のことどう思ってるんかな。
好き──だと嬉しいけど。
他に好きな奴とかいたら失恋確定。
……ミルク。俺、今苦しい。
好きになるって、こんなに苦しいんか?
ずっとこのまま苦しいままなんかな、ミルク」
浬の心の叫びを聞いた。
こんなにも顔を歪める表情の浬、見たことがない。
ボクは大きな間違いを犯していたと気づく。
浬は決して恋を知らなかったわけではない。
むしろ恋に焦がれて溺れてしまうくらいに恋を知っていたんだ。
浬はボクに助けを求めている。
助けたい。
でもどうやって?
何か伝える方法はないのか。
──おりひめさまと、ひこぼしさま。
どうかボクに言葉を与えて下さい。
今だけでいい。
今、浬に伝えたい。
どうかボクらに夢を見させて下さい。
☆
突然、目の前に雷鳴とともに閃光が走る。
何も見えない。
ただ光だけがそこにあった。
浬はそこにいるのか?
ボクは以前にも触れたことのある温もりを感じていた。

