部屋を出ようとする伏竜の袖をオレは無意識に掴んでた。
伏竜が立ち止まる。
「……どうした? シャワーでも浴びてこい。その間に服、持ってきてやる」
優しささえ感じる声音にオレが泣きそうになりながら「しゃわー? って何?」と問いかける。
海に落ちてた本や長老の話で人間社会のこと、少しは知ってたつもりだったけど、オレはまだまだ知らないことだらけだったのだ。
「シャワー知らねぇのか」
「……うん」
それが悪い事のような気がして、オレは俯く。
すると伏竜はシャツを脱ぐと「仕方ねぇな……」と、ベッドに脱いだ服を投げ置く。
そして、上半身裸のまま、とある扉の前で手招きした。
「教えてやるから、服脱いで来い」
「えっ……服、脱ぐの? 伏竜は、ズボン穿いてるのに?」
オレは伏竜の上着を借りてたから、これを脱いだら、すっぽんぽんだ。
でも伏竜に優しく手招きされて、オレはおずおずと上着を脱いで部屋について行く。
しゃわーっていうものは、バスルームという部屋にある設備のことらしかった。
シャワーからは温かい雨が出てきて、それを伏竜がオレにかけてくれる。
「目ぇ閉じてろよ。しみるぞ」
それから、海の泡より沢山の泡が出る液体をかけられて、頭をわしゃわしゃ洗われた。良い匂いがして気持ちいいので、思わず目を開けてしまった。
「ウギャッ!」
目が~目が~と、悶え苦しむオレに伏竜が呆れたように言う。
「ほら見ろ。しみるっつっただろ」
「だってぇ~」
「見せてみろ」
そしてお湯で優しく目を洗われた。
伏竜の眼帯をしていない片目と目が合う。
「……」
「……」
無言でお互いの顔が近づいた時、本当に自然に、どちらからともなくキスしていた。
伏竜の熱い唇が重なる。
「ん……」
オレの舌を伏竜の舌が絡めとり、二人でシャワーを浴びながら深いキスをする。
ぬるりと入り込む舌をオレは必死に吸っていた。伏竜の唾液は、甘くて温かい。
それが気持ちよくて、脳が蕩けそうだった。
でも、オレは思いだしてしまったのだ。
何人もの男に、笑いながら犯されたことを。
そうだ、オレ、全身、ナカまで汚いんだ……。
あいつらに玩具にされて、何人にも犯された汚い、汚い人魚モドキ。
伏竜の胸を押しのける。不思議がる伏竜に、オレは自分の体を抱えて泣いていた。
「駄目だよ、伏竜! オレ、汚いから!」
「……?」
「あいつらに全身嬲られて……もう、綺麗な所なんてないんだ! 綺麗な伏竜が触っていい奴なんかじゃないんだよ!」
そうしてシャワーの音だけが響く室内で、オレの嗚咽が混じる。
すると、伏竜がオレの肩を掴む。
びくり とオレが震えると、伏竜はオレの目を真っ直ぐ見て、告げた。
「墨星は汚れてなんかねぇよ」
「でも……んッ!」
言葉の途中でキスされた。それは優しいキスで、オレを労わるように舌が絡みつく。
唾液を貪欲に飲み込まれて、オレのこと、伏竜が凄く欲しがってるのがわかった。
駄目なのに、いけないのに、オレは伏竜の首に手を回してキスを求めていた。
「あ……」
「ッ……」
呼吸を求めてお互いが唇を離した時、唾液が糸を引いて繋がる。
伏竜はオレを抱きしめながら言う。
「墨星を守れなかった、俺の所為だ。俺は墨星を汚いなんて思ってねぇ」
「伏竜……ッ、伏竜だけが欲しい」
オレがまたポロポロ泣くと、伏竜は苦笑しながら涙を拭ってくれた。
「この泣き虫小僧が」
「誰の……所為だよぉ……うぇええん」
それからは、キスだけじゃ収まらなくなって二人で絡み合ってた。
伏竜の大きな手がオレの胸の突起を背中越しに弄る。
「あっ……ン……」
硬い指が敏感な部分に触れて、搾るように摘ままれると、オレはそれだけで下半身を熱くさせていた。
いじわるにピンと弾かれたかと思ったら、触れるか触れないかくらいの手つきで胸の突起を弄ばれる。
「伏竜……」
オレは自分でも驚くぐらい、甘い声で伏竜に体を擦りつけてた。
伏竜の手は優しくオレの体を弄って、臀部に触れた時、ナカに出された精液がどろりと垂れ流れた。それも大量に。
伏竜が舌打ちする。
「あいつら……こんなに出しやがって……」
伏竜の怒りが伝わってくる。
「ご、ごめん! 伏竜」
オレは何故だか申し訳なくなって謝った。
けど伏竜は安心させるようにオレの頬に優しいキスをすると、口を開く。
「墨星の所為じゃねぇって言ってんだろ。洗ってやるよ。ほら、足開け」
伏竜が立ち止まる。
「……どうした? シャワーでも浴びてこい。その間に服、持ってきてやる」
優しささえ感じる声音にオレが泣きそうになりながら「しゃわー? って何?」と問いかける。
海に落ちてた本や長老の話で人間社会のこと、少しは知ってたつもりだったけど、オレはまだまだ知らないことだらけだったのだ。
「シャワー知らねぇのか」
「……うん」
それが悪い事のような気がして、オレは俯く。
すると伏竜はシャツを脱ぐと「仕方ねぇな……」と、ベッドに脱いだ服を投げ置く。
そして、上半身裸のまま、とある扉の前で手招きした。
「教えてやるから、服脱いで来い」
「えっ……服、脱ぐの? 伏竜は、ズボン穿いてるのに?」
オレは伏竜の上着を借りてたから、これを脱いだら、すっぽんぽんだ。
でも伏竜に優しく手招きされて、オレはおずおずと上着を脱いで部屋について行く。
しゃわーっていうものは、バスルームという部屋にある設備のことらしかった。
シャワーからは温かい雨が出てきて、それを伏竜がオレにかけてくれる。
「目ぇ閉じてろよ。しみるぞ」
それから、海の泡より沢山の泡が出る液体をかけられて、頭をわしゃわしゃ洗われた。良い匂いがして気持ちいいので、思わず目を開けてしまった。
「ウギャッ!」
目が~目が~と、悶え苦しむオレに伏竜が呆れたように言う。
「ほら見ろ。しみるっつっただろ」
「だってぇ~」
「見せてみろ」
そしてお湯で優しく目を洗われた。
伏竜の眼帯をしていない片目と目が合う。
「……」
「……」
無言でお互いの顔が近づいた時、本当に自然に、どちらからともなくキスしていた。
伏竜の熱い唇が重なる。
「ん……」
オレの舌を伏竜の舌が絡めとり、二人でシャワーを浴びながら深いキスをする。
ぬるりと入り込む舌をオレは必死に吸っていた。伏竜の唾液は、甘くて温かい。
それが気持ちよくて、脳が蕩けそうだった。
でも、オレは思いだしてしまったのだ。
何人もの男に、笑いながら犯されたことを。
そうだ、オレ、全身、ナカまで汚いんだ……。
あいつらに玩具にされて、何人にも犯された汚い、汚い人魚モドキ。
伏竜の胸を押しのける。不思議がる伏竜に、オレは自分の体を抱えて泣いていた。
「駄目だよ、伏竜! オレ、汚いから!」
「……?」
「あいつらに全身嬲られて……もう、綺麗な所なんてないんだ! 綺麗な伏竜が触っていい奴なんかじゃないんだよ!」
そうしてシャワーの音だけが響く室内で、オレの嗚咽が混じる。
すると、伏竜がオレの肩を掴む。
びくり とオレが震えると、伏竜はオレの目を真っ直ぐ見て、告げた。
「墨星は汚れてなんかねぇよ」
「でも……んッ!」
言葉の途中でキスされた。それは優しいキスで、オレを労わるように舌が絡みつく。
唾液を貪欲に飲み込まれて、オレのこと、伏竜が凄く欲しがってるのがわかった。
駄目なのに、いけないのに、オレは伏竜の首に手を回してキスを求めていた。
「あ……」
「ッ……」
呼吸を求めてお互いが唇を離した時、唾液が糸を引いて繋がる。
伏竜はオレを抱きしめながら言う。
「墨星を守れなかった、俺の所為だ。俺は墨星を汚いなんて思ってねぇ」
「伏竜……ッ、伏竜だけが欲しい」
オレがまたポロポロ泣くと、伏竜は苦笑しながら涙を拭ってくれた。
「この泣き虫小僧が」
「誰の……所為だよぉ……うぇええん」
それからは、キスだけじゃ収まらなくなって二人で絡み合ってた。
伏竜の大きな手がオレの胸の突起を背中越しに弄る。
「あっ……ン……」
硬い指が敏感な部分に触れて、搾るように摘ままれると、オレはそれだけで下半身を熱くさせていた。
いじわるにピンと弾かれたかと思ったら、触れるか触れないかくらいの手つきで胸の突起を弄ばれる。
「伏竜……」
オレは自分でも驚くぐらい、甘い声で伏竜に体を擦りつけてた。
伏竜の手は優しくオレの体を弄って、臀部に触れた時、ナカに出された精液がどろりと垂れ流れた。それも大量に。
伏竜が舌打ちする。
「あいつら……こんなに出しやがって……」
伏竜の怒りが伝わってくる。
「ご、ごめん! 伏竜」
オレは何故だか申し訳なくなって謝った。
けど伏竜は安心させるようにオレの頬に優しいキスをすると、口を開く。
「墨星の所為じゃねぇって言ってんだろ。洗ってやるよ。ほら、足開け」



