それに、ジョサイアとオフィーリア嬢は、お似合いで愛し合う理想の婚約者同士で、社交界皆の憧れだったのよ。
「何もかも条件が揃った結婚相手モーベット侯爵を、結婚式直前に捨てて、一介の騎士と駆け落ちしたんだ。恥をかかされた義兄さん本人が許そうが、彼の周囲が決して許さないだろうね。その面々には、陛下も含まれていると思うよ」
「陛下とジョサイアは、本当に仲が良いみたいだものね……正直に言えば、驚いたわ」
王族と臣下ゆえ、彼らはお互いにある程度の線は引いていると思うけど……ジョサイアは見るからに真面目な人だし、陛下が彼のことを信用して重用しているんだと思う。
「……そんな重要人物の顔に泥を塗ったんだから、制裁はされてしかるべきだよ。僕はありがたく、幸運だと思っているけどね。姉さんが諦めていた結婚だって、こうしてすることも出来たし……しかも、モーベット侯爵家は、同じ侯爵位にあるとしてもディレイニー侯爵家より、断然格上だ」
「ねえ。アメデオ。姉と前にした約束を忘れてるの? その名前は、私の前では二度と出さないはずだったけど……?」
「何もかも条件が揃った結婚相手モーベット侯爵を、結婚式直前に捨てて、一介の騎士と駆け落ちしたんだ。恥をかかされた義兄さん本人が許そうが、彼の周囲が決して許さないだろうね。その面々には、陛下も含まれていると思うよ」
「陛下とジョサイアは、本当に仲が良いみたいだものね……正直に言えば、驚いたわ」
王族と臣下ゆえ、彼らはお互いにある程度の線は引いていると思うけど……ジョサイアは見るからに真面目な人だし、陛下が彼のことを信用して重用しているんだと思う。
「……そんな重要人物の顔に泥を塗ったんだから、制裁はされてしかるべきだよ。僕はありがたく、幸運だと思っているけどね。姉さんが諦めていた結婚だって、こうしてすることも出来たし……しかも、モーベット侯爵家は、同じ侯爵位にあるとしてもディレイニー侯爵家より、断然格上だ」
「ねえ。アメデオ。姉と前にした約束を忘れてるの? その名前は、私の前では二度と出さないはずだったけど……?」



