「ジョサイア……ねえ。私だって今回のことは、とても残念だと思っているわ! けれど、悲しい別れは次の幸せを呼んでくると言うわ。レニエラは良い子よ。新しい良い出会いに、目を向けましょう」
「はい。そうするつもりです」
叔母の言葉に迷いなくモーベット侯爵は淡々と答え、私はほっと胸を撫で下ろした。
……ああ。良かった。そうしてくれるつもりは、あるのね。
「姪のレニエラは、本当に良い子なの。けれど、以前の元婚約者からの、婚約破棄騒ぎがあって……ええ。けれど、この子には何の非もないと、私ははっきりと言い切れますわ。レニエラはそれまで本当に長い間、元婚約者からの非道に耐えておりましたもの」
叔母は自信ある様子で胸を張ってそう言ったけど、実際のところは私にも少々非があるため、心中で罪悪感は湧いた。
「ええ。ヘイズ公爵夫人。本当に感謝しています。僕が姪御さんを紹介して欲しいとご無理をいきなり申し上げたのに、こうして早々に希望を叶えてくださるとは……どうしてお礼をすれば良いものか」
「はい。そうするつもりです」
叔母の言葉に迷いなくモーベット侯爵は淡々と答え、私はほっと胸を撫で下ろした。
……ああ。良かった。そうしてくれるつもりは、あるのね。
「姪のレニエラは、本当に良い子なの。けれど、以前の元婚約者からの、婚約破棄騒ぎがあって……ええ。けれど、この子には何の非もないと、私ははっきりと言い切れますわ。レニエラはそれまで本当に長い間、元婚約者からの非道に耐えておりましたもの」
叔母は自信ある様子で胸を張ってそう言ったけど、実際のところは私にも少々非があるため、心中で罪悪感は湧いた。
「ええ。ヘイズ公爵夫人。本当に感謝しています。僕が姪御さんを紹介して欲しいとご無理をいきなり申し上げたのに、こうして早々に希望を叶えてくださるとは……どうしてお礼をすれば良いものか」



