ジョサイアは結婚式前から忙しく、式が終わってひと月経ってからも、私と彼は邸でまともに顔を合わせることが出来なかった。
文官として激務の最たる宰相補佐を勤める夫は、私が眠りに就いた後、日をまたいでから帰宅して、そして朝食だけ食べてまた出勤していく。
確かに形上は新婚だけど……大事な仕事なのだから、それは仕方ないと思う。
別に誰かの結婚式があるからと、難しい隣国との関税問題が避けて通ってくれる訳でもないものね。
と言うわけで、私たち二人は結婚はしたものの、私は単にドラジェ伯爵邸からモーベット侯爵邸に居を移しただけの状態。
文官として激務の最たる宰相補佐を勤める夫は、私が眠りに就いた後、日をまたいでから帰宅して、そして朝食だけ食べてまた出勤していく。
確かに形上は新婚だけど……大事な仕事なのだから、それは仕方ないと思う。
別に誰かの結婚式があるからと、難しい隣国との関税問題が避けて通ってくれる訳でもないものね。
と言うわけで、私たち二人は結婚はしたものの、私は単にドラジェ伯爵邸からモーベット侯爵邸に居を移しただけの状態。



