社交界デビューを済ませ、私くらいの年齢になると異性から大袈裟に賛美されるのは慣れっこになってしまい、どれだけ美辞麗句を並べられようが別に嬉しくなくなってしまう。
可愛い美しい雰囲気だって素晴らしいと流れるように褒められても、きっと出会った女性全員に同じことを言っているのかなと、心のどこかで思ってしまう。だから、それが本当に思っていることなのか、適当な褒め言葉なのかなんて、全く判断つかなくなってしまうのだ。
つまり、そんな会話では彼が何を考えているかなんて読めない。
同じようにして、モーベット侯爵自身は、こうして真実整っている容姿は、褒められ慣れているだろうし……あまり会話上手とは言えない私は、彼が纏う隙のない貴族服でも、褒めようかしら。
モーベット侯爵の服を間近からこうして観察すると、やっぱり素晴らしい出来だわ。
さすがは、王家に近い侯爵家の当主だわ。風の噂では現王の従兄弟かつ王妃様お気に入りの彼には、特別に王家のお針子室を使うことが許されていると聞いたけれど、やはりこれは使っていると見て間違いなさそう。
可愛い美しい雰囲気だって素晴らしいと流れるように褒められても、きっと出会った女性全員に同じことを言っているのかなと、心のどこかで思ってしまう。だから、それが本当に思っていることなのか、適当な褒め言葉なのかなんて、全く判断つかなくなってしまうのだ。
つまり、そんな会話では彼が何を考えているかなんて読めない。
同じようにして、モーベット侯爵自身は、こうして真実整っている容姿は、褒められ慣れているだろうし……あまり会話上手とは言えない私は、彼が纏う隙のない貴族服でも、褒めようかしら。
モーベット侯爵の服を間近からこうして観察すると、やっぱり素晴らしい出来だわ。
さすがは、王家に近い侯爵家の当主だわ。風の噂では現王の従兄弟かつ王妃様お気に入りの彼には、特別に王家のお針子室を使うことが許されていると聞いたけれど、やはりこれは使っていると見て間違いなさそう。



