「君が攫われたと聞いてから、特別な伝令が飛んで、すべて閉鎖しているからだ。少なくとも明日の朝までは、君の無事を確認し解除されるまでは、どこも閉鎖されたままだと思う」
「嘘でしょう。迷惑をかけてしまったわ」
誘拐された私のせいで国境を閉鎖されるなんて、思ってもみなかった。急ぎ国境を出たい人も居たかも知れないのに、不用意にショーンの馬車に乗ってしまったために、こんなことになってしまうなんて……。
「君の命が、何よりも大事だ……そのためなら、別に私財を投げ打っても構わない。本当に無事で良かった」
そう言って、ジョサイアは私の手をぎゅっと握った。間近に迫った水色の目には涙が浮かんでいたので、彼がどれだけ心配してくれていたかを知った。
「心配をかけて……本当に、ごめんなさい」
「謝ることはないよ。すべては、あの男のせいだ……だが、君はもう僕以外の男性と馬車に乗ることは禁じるよ。あの……君の居場所を知らせるために尽力してくれた、感じの良い庭師も駄目だ。君は親しいようだけどね」
「嘘でしょう。迷惑をかけてしまったわ」
誘拐された私のせいで国境を閉鎖されるなんて、思ってもみなかった。急ぎ国境を出たい人も居たかも知れないのに、不用意にショーンの馬車に乗ってしまったために、こんなことになってしまうなんて……。
「君の命が、何よりも大事だ……そのためなら、別に私財を投げ打っても構わない。本当に無事で良かった」
そう言って、ジョサイアは私の手をぎゅっと握った。間近に迫った水色の目には涙が浮かんでいたので、彼がどれだけ心配してくれていたかを知った。
「心配をかけて……本当に、ごめんなさい」
「謝ることはないよ。すべては、あの男のせいだ……だが、君はもう僕以外の男性と馬車に乗ることは禁じるよ。あの……君の居場所を知らせるために尽力してくれた、感じの良い庭師も駄目だ。君は親しいようだけどね」



