「とても、わかりやすく……先方は、嘘をついている。ドラジェ伯爵の確認には、書類上の手続きを終わらせたと嘘をついているし、誰がどう聞いたとしても話がおかしい。婚約破棄は茶番だったからと婚約が継続しているという認識であれば、ドラジェ伯爵はなぜ僕との縁談に頷いた? 婚約者がいるのでと断らなければ、話が通らない。モーベット侯爵家とディレイニー侯爵家の両家に不義理を働こうとして、そこにメリットはない。そこで、わざわざ嘘をつくような理由もない。特に反証の証拠など揃えなくても、向こうの主張は貴族院では通らない」
「そう……よね」
これまでの流れを順序良く説明されたら、ジョサイアの言葉の通りだ。嘘をついているという点は、口頭だったと言われても、その後のお父様の対応を考えればおかしいことだらけ。
お父様も爵位を持つ貴族で、娘の婚約についての事務手続きを確認しない訳はない。だとしたら、ジョサイアとの縁談に頷くことも、またおかしい。
「そう……よね」
これまでの流れを順序良く説明されたら、ジョサイアの言葉の通りだ。嘘をついているという点は、口頭だったと言われても、その後のお父様の対応を考えればおかしいことだらけ。
お父様も爵位を持つ貴族で、娘の婚約についての事務手続きを確認しない訳はない。だとしたら、ジョサイアとの縁談に頷くことも、またおかしい。



