「……無理もない。伯爵夫人もお気の毒に。現在、何が起きているかという事態は、僕も確かに把握した。君たちもこれを聞いて、さぞ混乱したと思う。だが、ディレイニー侯爵家の言い分は、誰が聞いたとしてもおかしいと思うだろう。気にすることもない。彼がこちらの過失だと言い立てているのが、書類上の問題だけなのだとすれば、こちらだって訴え返すことだって可能だ」
「まあ。ジョサイア、そうなの?」
私にはショーンが言い出したことについて、訴え返すという選択肢なんて全く思いつかなかった。
ジョサイアは先ほど驚いたは驚いたようだけど、何かに動揺した様子は一切ない。まるで仕事をしている時のような、落ち着いて淡々とした対応だった。
それを見て、なんだかドキッとしてしまったのは事実だ。
だって、夫が格好良いわ。
「まあ。ジョサイア、そうなの?」
私にはショーンが言い出したことについて、訴え返すという選択肢なんて全く思いつかなかった。
ジョサイアは先ほど驚いたは驚いたようだけど、何かに動揺した様子は一切ない。まるで仕事をしている時のような、落ち着いて淡々とした対応だった。
それを見て、なんだかドキッとしてしまったのは事実だ。
だって、夫が格好良いわ。



