私にどこから説明するか、こんなことを言ってしまえば、引かれたりしないだろうか……そんなことを悩んで考えていて、あの時のジョサイアは、なかなか私へ話が切り出せなかったんだ。

 え。待って。そんな彼に、私はなんて言ったの?

 嘘でしょう。この人、私のことをずっと好きで、やっと告白して結婚出来るって、そう思って話そうと思っていたのに。

 ……そうよ。私、あの時に、ジョサイアに、なんて言ったの?

「……あ。私、あなたに愛されたいなどと、望んでおりませんって……確か……」

 ジョサイアの状況を聞いただけで、何もかも早とちりをしてしまい、妙なことをしてしまった恥ずかしい記憶が呼び起こされて、なんだか穴があれば入りたいくらい、いたたまれなくなった。

「そうです。今から想いを告げようと思っていた女性から、そう宣言されて、頭が真っ白になって、ここで何をどう言えば良いか、わからなくなって……」

 ええ。それは、そうなりますよね!

「確かに、そうなってしまうと思うわ。あの時の私ったら……本当に、恥ずかしい。本当に、酷いことをしてしまって。ごめんなさい」