だから、私はここから自分の手で抜け出さなくては……白馬に乗った王子様なんて、どこにも居るはずもなく、誰も助けてなんてくれないのだから。 ぽたりと地面に涙が落ちた。 こんな悲しい日々も、もう少しで自分の手で終わりにする。 自分の手で、幸せになる。