「やあ、私はジョン・H・ワトソン。君は?」




「佐藤 美月です。あの……すみません、服、やっぱり変ですよね……」



 私は制服のスカートをつまんで、申し訳なさそうに言った。




「いや、少し奇抜だが……未来的だ。ホームズ、彼女はどこから?」





「さあな。奇妙なことを言うんだ。自分は未来から来た、と。」



「ちょ、ちょっと! そんな言い方しないでください!」




 私が慌てて叫ぶと、ホームズは肩をすくめた。






「ワトソン、診てくれ。頭を打っているかもしれん。」



「だから打ってません!」




 勢いで机をバンッと叩いてしまった。



 ハドスン夫人が驚いてティーカップを落としそうになる。