そっと唇が寄ってきて、耳元で小さく囁かれた。 「美月…愛している。そしてこの先もずっとだ。」 その一言で、もう胸がいっぱいになった。 涙が出そうなのに、笑ってしまう。 「……もう、そういうの、ずるいですよ。」 「ふっ、探偵の特権だ。」 紅茶の香りに包まれながら、二人で顔を寄せて笑い合う。 変わらない日常の中に、ちゃんと恋が続いている。 ――それが、私たちの幸せのかたち。