「……お前のそういうところに、最初から惹かれてていたのかもしれんな。」


「え?」



「無邪気で、正直で、そしてやかましい。」



「最後いらないですっ!」





軽口を交わしながらも、彼の目は本当に優しい。



探偵の冷たい瞳じゃなくて、ただ一人の夫として、私を見てくれている。