「千年も……?」


 「うむ。そなたが何度生まれ変わろうとも、我は必ず見つけ出す。……それが、我の誓いだ。」


 咲妃は胸がいっぱいになり、涙がこぼれそうになった。

 そっと手を伸ばし、晴明の指先を握る。


 「私も、何度生まれ変わっても、晴明さんに会いに行きます。」


ふたりの手が重なった瞬間、朱雀がぱっと羽ばたいた。

 夜空に散る光が、まるで祝福の花のように輝く。


 その光の中で、ふたりはそっと微笑みを交わした。

 ――千年の時を越えても、きっとまた出会える。
 そう信じながら。