「お母さま、フィンは・・・あなたのお子ではないのですか・・・・」

そうだ、

「・・・知らないわよ」

こういう人だった。

なに、期待したんだろう。

あくまでも私はルーチェの二番目。



それは紛れもない、事実であって、覆されることはない、確かなもの。




「な、なんや・・・・こんなべっぴんさん、いただいてええんか」

「持っていきなさいよ!!」


「私は・・・」





何か、迷ってる?

私はなにを求めた?

安心、安らぎ、暖かいモノ?




「子どもにとって、親は唯一無二ではないのか」


真っ黒の人だ。

なんだろう。

この人を見てると暖かくなる。

そして、その言葉、私は知ってる。