「直紀、どうするー? 勉強合宿」
昼休み。二組の教室でみなと駿といっしょに昼ごはんを食べていると、みなも同じことを訊いてきた。
食堂でふたりと鉢合わせたあの日以降、俺たちはほぼ毎日、こうして三人で昼ごはんを食べるようになっていた。いつもは食堂へ行くことが多いのだけれど、今日は健太郎が桜さんとふたりで食堂へ行くということだったので、なんとなく気を利かせて教室で食べてやっている。
「まだ決めてない。でも、やっぱ行ったほうがいいかなーとは思ってるけど」
「そっか。みなは行こうかなって思ってるよ。だってごはん、毎食バイキングで食べ放題らしいもん。参加費一万円でそれならお得だし」
「なるほど。そういう考え方もあるのか」
なんか不純な動機で参加する人多いなと思いつつ、「駿は?」と訊ねてみれば、
「俺は強制参加だから。まあ、強制じゃなくても行ったと思うけど」
そうだった、と訊いたあとに思い出す。こう見えて駿は成績優秀らしく、一組に在籍しているのだった。
「じゃあやっぱ俺も行こっかなあ」
今のところ、健太郎もみなも駿も参加予定らしいし。仲の良いやつらが全員行くのなら、と俺もだいぶ不純な動機で決めかけたところで、
「……あ、でもそしたら俺、合宿中に誕生日迎えることになるのか」
ふと気づいて呟くと、「え、そうなの?」とみなが訊き返してきた。
「直紀の誕生日っていつ?」
「六月十一日」
「えっ、十一!?」
答えると、そこでなぜか大きな声が上がった。
「え、え、うそ」と驚いたように目を丸くするみなに、俺もちょっと驚いていると、
「みなの誕生日、六月四日なの! 十一日ってことは、みなのちょうど一週間後だ!」
「あ、そうなん? ほんとだ、一週間後だな」
「え、すごいすごい! これ奇跡的な確率じゃない!? 運命かな!?」
興奮気味に目を輝かせるみなの横から、「どこが」と駿のあきれた声が飛んでくる。
「同じ日ならともかく、一週間後って」
「あっ、そうだ! じゃあさじゃあさ!」
水を差す駿の言葉を、みなはきれいに無視した。ぐっとこちらへ身を乗り出し、キラキラと輝く目で俺を見つめながら、
「直紀の誕生日前に、みなの誕生日とまとめてパーティーしようよ!」
「パーティー?」
「うん! ちょうどふたりの誕生日の真ん中ぐらいにさ、みなの家で!」
「あ、いいなそれ」
みなの提案に、俺より先に乗っかってきたのは駿だった。「いつする?」とスマホを取り出しながらさっさと話を進めだす。
「えっとねえ、みなのバイトのシフトがこんな感じだから――」
みなもすぐにスマホを取り出してスケジュールを確認しはじめて、気づけばあれよあれよという間に、合同誕生日パーティーの日程が決まっていた。参加者は、俺とみなと駿の三人らしい。
「楽しみだね! みな、もう今から楽しみすぎて寝れないかもー」
「まだ一ヵ月以上先だって」
待ちきれないという顔でうれしそうに笑うみなにそんな言葉を返しながらも、誕生日パーティーなんて小学校以来だということを思うと、なんだか懐かしい気持ちになって俺もちょっと心が躍った。
昼休み。二組の教室でみなと駿といっしょに昼ごはんを食べていると、みなも同じことを訊いてきた。
食堂でふたりと鉢合わせたあの日以降、俺たちはほぼ毎日、こうして三人で昼ごはんを食べるようになっていた。いつもは食堂へ行くことが多いのだけれど、今日は健太郎が桜さんとふたりで食堂へ行くということだったので、なんとなく気を利かせて教室で食べてやっている。
「まだ決めてない。でも、やっぱ行ったほうがいいかなーとは思ってるけど」
「そっか。みなは行こうかなって思ってるよ。だってごはん、毎食バイキングで食べ放題らしいもん。参加費一万円でそれならお得だし」
「なるほど。そういう考え方もあるのか」
なんか不純な動機で参加する人多いなと思いつつ、「駿は?」と訊ねてみれば、
「俺は強制参加だから。まあ、強制じゃなくても行ったと思うけど」
そうだった、と訊いたあとに思い出す。こう見えて駿は成績優秀らしく、一組に在籍しているのだった。
「じゃあやっぱ俺も行こっかなあ」
今のところ、健太郎もみなも駿も参加予定らしいし。仲の良いやつらが全員行くのなら、と俺もだいぶ不純な動機で決めかけたところで、
「……あ、でもそしたら俺、合宿中に誕生日迎えることになるのか」
ふと気づいて呟くと、「え、そうなの?」とみなが訊き返してきた。
「直紀の誕生日っていつ?」
「六月十一日」
「えっ、十一!?」
答えると、そこでなぜか大きな声が上がった。
「え、え、うそ」と驚いたように目を丸くするみなに、俺もちょっと驚いていると、
「みなの誕生日、六月四日なの! 十一日ってことは、みなのちょうど一週間後だ!」
「あ、そうなん? ほんとだ、一週間後だな」
「え、すごいすごい! これ奇跡的な確率じゃない!? 運命かな!?」
興奮気味に目を輝かせるみなの横から、「どこが」と駿のあきれた声が飛んでくる。
「同じ日ならともかく、一週間後って」
「あっ、そうだ! じゃあさじゃあさ!」
水を差す駿の言葉を、みなはきれいに無視した。ぐっとこちらへ身を乗り出し、キラキラと輝く目で俺を見つめながら、
「直紀の誕生日前に、みなの誕生日とまとめてパーティーしようよ!」
「パーティー?」
「うん! ちょうどふたりの誕生日の真ん中ぐらいにさ、みなの家で!」
「あ、いいなそれ」
みなの提案に、俺より先に乗っかってきたのは駿だった。「いつする?」とスマホを取り出しながらさっさと話を進めだす。
「えっとねえ、みなのバイトのシフトがこんな感じだから――」
みなもすぐにスマホを取り出してスケジュールを確認しはじめて、気づけばあれよあれよという間に、合同誕生日パーティーの日程が決まっていた。参加者は、俺とみなと駿の三人らしい。
「楽しみだね! みな、もう今から楽しみすぎて寝れないかもー」
「まだ一ヵ月以上先だって」
待ちきれないという顔でうれしそうに笑うみなにそんな言葉を返しながらも、誕生日パーティーなんて小学校以来だということを思うと、なんだか懐かしい気持ちになって俺もちょっと心が躍った。



