***
部屋に戻りガサゴソと引き出しを漁っていると遅れてやって来たフレッドはボルドー色のトランクを持っている。
「その鞄に荷物を詰めれば良いの?」
「はい。こちらは明日、私がお部屋までお運びしますので」
「えぇ、そんな。私もこれくらい自分で持てるよ」
「いえいえ、アンリ様の手を煩わせる訳にはいきません。それにアンリ様のようなご令嬢がこのようなお荷物をご自分で持って歩かれていたら、周りの方に笑われてしまいますよ。なので私にお任せ下さい」
「分かった。じゃあお願い」
「かしこまりました」
「でも明日、荷物を運んだらフレッドは一日ゆっくりお休みしてね」
「お休みですか?」
「うん。ほらいつもフレッドは私の側に居てくれるから、休憩する時間があっても一日お休みするタイミングって無いでしょう?だから明日くらいは休んで欲しいの」
部屋に戻りガサゴソと引き出しを漁っていると遅れてやって来たフレッドはボルドー色のトランクを持っている。
「その鞄に荷物を詰めれば良いの?」
「はい。こちらは明日、私がお部屋までお運びしますので」
「えぇ、そんな。私もこれくらい自分で持てるよ」
「いえいえ、アンリ様の手を煩わせる訳にはいきません。それにアンリ様のようなご令嬢がこのようなお荷物をご自分で持って歩かれていたら、周りの方に笑われてしまいますよ。なので私にお任せ下さい」
「分かった。じゃあお願い」
「かしこまりました」
「でも明日、荷物を運んだらフレッドは一日ゆっくりお休みしてね」
「お休みですか?」
「うん。ほらいつもフレッドは私の側に居てくれるから、休憩する時間があっても一日お休みするタイミングって無いでしょう?だから明日くらいは休んで欲しいの」

