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大講堂に到着してボックス席に入ってしまえば、再び四人だけの空間になる。ここは他の人の目を気にせずに話せるし、居心地が良い。一階席の方を見下ろしてみれば、まだ時間があるからかチラチラと学生が集まっている程度だ。
初めてここに来たのは入学式の日だ。あの日は出会ったばかりでただただ怖いという印象だったクイニーと二人、ボックス席に座り入学式に出席した。恐怖や緊張に加え、この世界のことを何も知らない状態で学園に通うことになり漠然とした不安ばかり抱えていた。
まだあの日から大して時間も経っていないのに、こんな風に振り返ることができるのは、少しでもこの世界に慣れてきた証拠だろう。
そして子爵家の子息であるミンスとザックは本来、一階の固定席に座ることになっているが、初めて四人で大講堂に来た際、当たり前のように一階に入ろうとする二人を引き留め、ボックス席に連れてきたのだ。
今日これから行なわれる授業は貴族階級必修の観覧という授業だ。この授業はその名の通り、演劇や歌、オペラを見るのが主だ。舞台に立つのは時々有名な劇団を呼ぶこともあるようだが、基本は二年生以降の学生だ。
この学園では勉学はもちろんのこと、芸術面に力を入れているようで、一年次からこうしてたくさんの芸術に触れ合い、二年次からは自分の興味ある選択科目を選ぶことになっている。
選択科目には演劇や歌、オペラなど実際に舞台に立つ授業もあれば、絵画や彫刻といった一人で黙々と作品を制作するものまであるらしい。
確か今日観るのは演劇だ。
演劇と聞くと少しソワソワするような、どこか嬉しい感覚に包まれる。というのも、暗璃として生活していた頃、中学の部活動では演劇部に所属し音響担当のチーフまで務めた過去がある。
初めは中学校のほぼ強制で入部しなければならない部活動。運動が苦手な私に残された選択肢なんて文化部の演劇部と吹奏楽部しか無かった。そのため流れで入部することになったのだが、それでも暗璃にとって珍しく良い思い出として残っている日々だ。だから懐かしいような、不思議とあの時の緊張感まで思い出す。
大講堂に到着してボックス席に入ってしまえば、再び四人だけの空間になる。ここは他の人の目を気にせずに話せるし、居心地が良い。一階席の方を見下ろしてみれば、まだ時間があるからかチラチラと学生が集まっている程度だ。
初めてここに来たのは入学式の日だ。あの日は出会ったばかりでただただ怖いという印象だったクイニーと二人、ボックス席に座り入学式に出席した。恐怖や緊張に加え、この世界のことを何も知らない状態で学園に通うことになり漠然とした不安ばかり抱えていた。
まだあの日から大して時間も経っていないのに、こんな風に振り返ることができるのは、少しでもこの世界に慣れてきた証拠だろう。
そして子爵家の子息であるミンスとザックは本来、一階の固定席に座ることになっているが、初めて四人で大講堂に来た際、当たり前のように一階に入ろうとする二人を引き留め、ボックス席に連れてきたのだ。
今日これから行なわれる授業は貴族階級必修の観覧という授業だ。この授業はその名の通り、演劇や歌、オペラを見るのが主だ。舞台に立つのは時々有名な劇団を呼ぶこともあるようだが、基本は二年生以降の学生だ。
この学園では勉学はもちろんのこと、芸術面に力を入れているようで、一年次からこうしてたくさんの芸術に触れ合い、二年次からは自分の興味ある選択科目を選ぶことになっている。
選択科目には演劇や歌、オペラなど実際に舞台に立つ授業もあれば、絵画や彫刻といった一人で黙々と作品を制作するものまであるらしい。
確か今日観るのは演劇だ。
演劇と聞くと少しソワソワするような、どこか嬉しい感覚に包まれる。というのも、暗璃として生活していた頃、中学の部活動では演劇部に所属し音響担当のチーフまで務めた過去がある。
初めは中学校のほぼ強制で入部しなければならない部活動。運動が苦手な私に残された選択肢なんて文化部の演劇部と吹奏楽部しか無かった。そのため流れで入部することになったのだが、それでも暗璃にとって珍しく良い思い出として残っている日々だ。だから懐かしいような、不思議とあの時の緊張感まで思い出す。

