「じゃあ、これ……一回だけでも試しにやってみない? 俺の彼氏も賛成してくれてる。潤子さん、やってみない」
暖の言葉に潤子は沈黙したまま考え込む。
四人法について、潤子の中にはまだ不安がある。
先が見えないものには、どうしても不安がつきまとう。
でも、結局のところ、大事なのは「やってみたいかどうか」だ。
「……私もね、みんなと同じでやってみたい気持ちはある。でも、本当にできるかなぁ……」
潤子はそう言って、目を伏せながら、少し困ったように頭をかいた。
「…じゃあ、やってみる? 四人法」
暖は首を傾げながら、目の前の拓・さやか・潤子の三人に問いかける。
「――やろう!」
拓は少し大きい声で。勢いよく答えた。
「…拓さん…」
「暖がこうやって、真剣に言ってるの、初めてだろ。だったら、本当にやりたいことなんだってわかるよ」
にやりと笑いながら、優しい眼差しで暖を見つめる拓。
「……拓さん……」
暖の胸の奥に、じんわりと温かい気持ちが広がる。
「みんなは、どうしたい?」
拓が改めてさやかと潤子に問いかける。
「…私は……やってみたい。正直、制度のことはわかんないけど、私たちが最初の懸け橋になれたらと思ってる。この四人なら出来る気がするから」
さやかは少し目を逸らしながらも、心に決めた言葉を口にする。
「そっか……」
暖は頷いてから、最後に潤子の方に視線を向ける。



