四人法

「俺はいいと思うよ。暖にとってはあの四人がいるからこそ暖でいられるんだろ? なら、俺は賛成だ」

 芳樹はいつものように笑いながらそう言い、暖の手を取って、しっかりと握った。

「俺、あの四人と芳樹とも一緒にいたい。だから、四人との生活はこのままで続ける。でも芳樹ともいたいんだ。……それでもダメ?」

 暖は受け入れてくれた芳樹に、正直な気持ちをぶつけた。

「……うん。わかった。暖はどうしたいの?」

 芳樹は手をぎゅっと握り返しながら、優しいまなざしで暖に向き合った。

「俺は、四人法を作りたい。まだ、どんな形かは分からないけど」

 暖は強いまなざしで芳樹にそう伝えた。

 その決意がまっすぐに伝わったのか、芳樹はゆっくりと頷いた。

「そうか。……なら、暖が思うようにやったらいいよ」

 その一言に、暖は胸がいっぱいになった。

 思わず、涙が零れる。

「……ありがとう」

 そう言って、暖は芳樹の手をぎゅっと握り返した。

 家に帰ると、暖は四人にラインで「リビングに集まってほしい」とメッセージを送った。

「暖、どうしたの?」

 さやかは仕事を早めに切り上げて帰宅し、ジャケットを脱いでリビングにやってきた。

「珍しいよね。暖がみんなを集めるなんて」

 潤子と拓も、手を洗ってからジャージに着替えて、リビングに姿を見せる。

「ねぇ、どうしたの? 暖」

 潤子が心配そうに問いかける。