*
みんなで食べたいものを食べ終わった翌日、親友に会う約束をしていた。
「いらっしゃいませ~」
威勢のいい声が店内に響き渡った。
「あ、いた」
待ち合わせよりもやはり、10分早く着いていた。
「おう」
テーブル席に座って、片手にはジョッキを手にして吞んでいた。
「相変わらず、ペース早いな」
拓は目の前に座り、メニュー表を手に取った。
「なぁ、元気だったか?」
彼は高校時代からの友人であり、親友の一刀(かずと)。
「…元気に決まってんじゃん。久しぶりに会って、最初の一言がそれか」
拓は苦笑いを浮かべながら、QRコードをスマホにかざして、一刀に目を向ける。
「……あの…アカウント見てるよ」
一刀の一言で、拓はスマホを操作していた手を止めてから、一刀の目を見据える。
「なんで?」
拓は驚いた。
あのアカウントは、僕の日常用のアカウント。
たわいのない、日常を呟いている。
人の悪口や批判的な言葉は使わない。
そう、心がけて、Xを使っている。
だが、このアカウントは誰にも教えていない。
なぜ、分かったんだろう。
「…驚いた? あのアカウント、すぐわかったよ。だって、拓の好きな空の形をしたキーホルダーだから」
そっか……分かるひとには分かるのか。
そうだよね、一刀は高校からだもんな。
分かっちゃうか。
「うん、そうだね。誰にも教えてないから。あ、一刀、なんか頼むのある?」
また、拓はスマホを操作した。
「あ、じゃあ、たこわさお願い」
一刀はジョッキを手にして、手で一つとお願いした。
「はいはい~」
拓はスマホで注文をして、「頼んだよ」と優しく言う。
「なに、頼んだの?」
「ビールと枝豆。…それで、僕を誘ったのはなんか言いたいことあるんだろ?」
頬杖をついて、拓はポツリと呟く。
「さすが、勘いいね」
一刀は拓を指さして、笑っていた。
「何年、一緒にいると思ってんだよ。いつものことだろう。今日は僕の話でしょ。一刀の話だと、甘えてくるからな」
拓は目だけ、一刀に目をやり、指を差す。
「ハハハ、お前、さすがだな。本当、俺のこと好きだよね」
大きい口を開けてから、手を叩いて笑い転げていた。
「はい、はい。好きですよ~。なに、僕に言いたいことって」
拓は鞄を隣の座席に置いて、適当にあしらう。
「……拓、お前、なんか我慢してないか?」
急に一刀は真剣な目で拓を見た。
みんなで食べたいものを食べ終わった翌日、親友に会う約束をしていた。
「いらっしゃいませ~」
威勢のいい声が店内に響き渡った。
「あ、いた」
待ち合わせよりもやはり、10分早く着いていた。
「おう」
テーブル席に座って、片手にはジョッキを手にして吞んでいた。
「相変わらず、ペース早いな」
拓は目の前に座り、メニュー表を手に取った。
「なぁ、元気だったか?」
彼は高校時代からの友人であり、親友の一刀(かずと)。
「…元気に決まってんじゃん。久しぶりに会って、最初の一言がそれか」
拓は苦笑いを浮かべながら、QRコードをスマホにかざして、一刀に目を向ける。
「……あの…アカウント見てるよ」
一刀の一言で、拓はスマホを操作していた手を止めてから、一刀の目を見据える。
「なんで?」
拓は驚いた。
あのアカウントは、僕の日常用のアカウント。
たわいのない、日常を呟いている。
人の悪口や批判的な言葉は使わない。
そう、心がけて、Xを使っている。
だが、このアカウントは誰にも教えていない。
なぜ、分かったんだろう。
「…驚いた? あのアカウント、すぐわかったよ。だって、拓の好きな空の形をしたキーホルダーだから」
そっか……分かるひとには分かるのか。
そうだよね、一刀は高校からだもんな。
分かっちゃうか。
「うん、そうだね。誰にも教えてないから。あ、一刀、なんか頼むのある?」
また、拓はスマホを操作した。
「あ、じゃあ、たこわさお願い」
一刀はジョッキを手にして、手で一つとお願いした。
「はいはい~」
拓はスマホで注文をして、「頼んだよ」と優しく言う。
「なに、頼んだの?」
「ビールと枝豆。…それで、僕を誘ったのはなんか言いたいことあるんだろ?」
頬杖をついて、拓はポツリと呟く。
「さすが、勘いいね」
一刀は拓を指さして、笑っていた。
「何年、一緒にいると思ってんだよ。いつものことだろう。今日は僕の話でしょ。一刀の話だと、甘えてくるからな」
拓は目だけ、一刀に目をやり、指を差す。
「ハハハ、お前、さすがだな。本当、俺のこと好きだよね」
大きい口を開けてから、手を叩いて笑い転げていた。
「はい、はい。好きですよ~。なに、僕に言いたいことって」
拓は鞄を隣の座席に置いて、適当にあしらう。
「……拓、お前、なんか我慢してないか?」
急に一刀は真剣な目で拓を見た。



