四人法

 
 さやかは両手を叩いて、みんなに向かって言い放った。

「僕はオムライス食べたいな」

「俺は牛丼がいい!」

 拓と暖は同時に手を挙げて、それぞれの希望を元気よく伝える。

「みんなバラバラじゃん。どれも頼んじゃえばいいか。ところで、みんな今日の予定は?」

 さやかはスマホで出前サイトをスクロールしながら、ふと思い出したかのように尋ねた。

 調べて、思い出したかのようにみんなに聞く。

「今日は私、予定ないよ」

「…僕もない」

「俺もないよ」

「じゃあ、みんなフリーってことで、それぞれ食べたいもの頼んじゃおうか!」

 さやかが確認すると、みんなが「はーい!」と元気よく手を挙げ、各々テーブルに座って何かの作業をし始めた。

 潤子は部屋から持ってきた本を読み始め、暖はスマホをいじりながらのんびりしていた。

 拓は暖からもらったクッションをじっーと眺めていた。

「よし! 注文できた! みんなの分、頼んだよ!」

 さやかは大きな声で報告し、続けてお茶のティーパックをカップに入れて、お湯を注ぐ。

 このまったりの空間の中、暖はある決意を下した。