四人法

 さやかも潤子の方へ行き、笑顔で答える。

「みんな、ありがとう! よし、私、頑張る」

「はいはい」

 暖は手を挙げて、自分の部屋へ戻っていった。

「ってか、暖。彼氏はどうしたの?」

 さやかは部屋に戻ろうとしている暖に声をかけた。

「少し話して、帰っていった。俺、もう寝るね」

 暖は顔をさやかの方に向けてから、部屋に入っていった。

「どうしたんだろう。暖」

「ねぇ、さっきの嬉しそうな笑顔どこに行っちゃったのかな」

 拓とさやかは向かい合って、言い合う。

「……多分、なんかあったよ」

 ぽつりと潤子は呟き、暖が入った部屋を見つめていた。

「暖?」

 さやかも暖の名前を呼び、なにかあったのかと心配になる。

 暖は部屋に入り、縮こまっていた。

 彼氏と話したことで、何に悩んでいるのかは――

 それを私たちが知ることになる。

 それは、四人とのことであった。