四人法


「はいはい。また、始まった(笑)ねぇ、これからみんなでゆっくり話さない?」

 さやかはソファーの背もたれに体を預けながら、三人に声をかけた。

「そうだな、……僕はもう少しみんなで話したいかな。まぁ、さっきも少し話したけど、ちゃんとね。みんなはどう?」

 拓は水を飲み干すと、再びリビングに戻って、ソファーに腰を下ろしながら尋ねた。

「ああ、私は賛成。もう少し話したい。……暖は?」

 潤子は左隣にいた暖に聞いた。

「……俺も話したい……」

 暖はソファーの近くにあったクッションを黙って拓に投げつける。

「暖。ってことは、恋愛話したいってことかな。この前もしたでしょ。飽きないねぇ~」

 拓はまた呆れた様子で、潤子にクッションをパスする。

 暖はふてくれたたようにタコの口をして、黙っていた。

「これは私が答えろってことだよね。うん、私はしてもいいよ~」

 潤子はさやかにクッションを投げた。

「では! もうこんな夜更けですが、恋愛トークといきすか!」

 ソファーの上に立ち上がり、クッションをマイク代わりにして、張り切った様子で言った。

 私たちはまだまだ話し足りない。

 この四人に揃うと、一晩中だって語り明かせる。

 恋愛トークとは言ったものの、実際は恋愛だけじゃない。仕事や日常、いろんな話をする。

「最近、潤子さんはどう? 仕事のほう」

 さやかは潤子に聞いた。