みなさん、こんにちは如月です。
2025年の1月にデビュー作となる書籍を発売させていただいてから、久々の長編作品となりました。この作品で4作目です。
ここまで読んでくださった方のなかで気づいてくださっている方もいるかもしれませんが、本作は『四月のきみが笑うから』という約10万字のお話のスピンオフです。
2025年からここまで、果てしなく長い年月だったように感じます。書きたいものはあるのに書けない、という状況に苦しみながらも、2026年の春を迎えたら完結させたいと、自分自身のひとつの区切りとして目標においていたのが今作です。
本編とスピンオフを比べてみると、この3年間で私の思考や価値観も少しずつ変わってきているような気がします。いろいろな出会いと別れを繰り返し、キャラクターたちの人生がより深く描けるようになっていると嬉しいです。
本作は、琥尋と瑠胡がどのような恋愛をするのか、というのをテーマに執筆しました。本編で彼らを愛してくださっている方々は、衝撃的な出だしに驚かれたかもしれません。
恋愛とは常に楽しいことばかりではないし、永遠に続くわけでもないということ。何人もの相手と関わる時間を通して、キャラクターたちの価値観が変化していく様子をお届けできていると嬉しいです。
とはいえ私もまだまだ恋愛を語れるような人間ではありません。数年後、再び読み返したときにはおそらく価値観もまた変わっているのでしょう。
ただ、私の作品は基本的にヒロインとヒーローが結ばれるハッピーエンドのものが多いので、スピンオフでは少し深いところまで掘り下げ、少し痛みのある作品にしようと考えていました。琥尋、瑠胡と出会ってくれた数々のキャラクターにはそのぶん苦しみを背負わせてしまったかもしれませんが、彼らのこともひとつの物語として受け取ってくだされば幸いです。
最後になりましたが、ここまでお付き合いくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。
みなさまの世界がサクラサク、優しいものでありますように。
2026.5.26 如月深紅



