雲の隙間から差し込んだ陽光が木々の濡れた緑をきらめかせ、梅雨の合間に夏を思わせる風が吹いた七月のある日。教室の机に突っ伏したおれは「うう……う」と闇夜を彷徨うゾンビのように呻いていた。
「どーしたん? あ、期末テストの結果やばかったんだろ」
「ちげーし! いや、良くもなかったけどさぁ……」
「もうすぐ夏休みなのに、悩むことある? 繊細さの欠片もない瑞を悩ませる何か……あ! まさか、王じ」
「繊細だもん!!」
駄々のように叫んだおれを秀治は笑ってくるが、自分にだって繊細な一面はあると思っている。たぶん、少しだけ。
秀治の閃きは正解だった。いつもキャピキャピ元気なのにこんなにもしょぼくれている理由はあのギャップ大魔王こと、王子様なのである。
数日前の晩のことだ。
逢坂家で風呂に入る順番と時間はだいたい決まっていて、レディーファーストで一番が母、仕事が遅くならなければ二番目が丞さん、次におれ、桔都という流れになっている。
風呂掃除の手間があるため何度か「変わるよ?」と伝えているけれど、桔都は頑なに譲らない。まぁ、最後だと時間を気にしなくていいし仕舞い湯を好む人もいるんだろう。
シャワーで済ませる日もあるし、お湯を張ることもある。その日は湯船に浸かる日だった。
テストが終わった解放感で前日の夜についスマホで漫画を読みふけってしまったおれは、湯船でウトウトしていた。いつも三十分くらいで風呂場を出るのに、いつの間にか倍くらい過ごしてしまっていたのだ。
そんなとき、ガラッと音を立てて浴室の扉が開きハッと目を覚ました。
「…………」
「…………」
ここで説明しておくと、桔都は風呂に入るために全裸だったし、おれの入っていたお湯は柚子の香りがする入浴剤を使っていたものの透明度百%だった。
数秒お互いにフリーズして、桔都のあらぬ部分までしっかりと見てしまう。やっと我に返り「ごめん寝てた!」と謝ると、桔都も「うわぁっ」と情けない悲鳴を上げた。
勢いよく扉を閉めたあとはゴウン! とどこかにぶつかった盛大な物音が聞こえてくる。多分脱いだ服を突っ込んだ洗濯機だろう。
「えっ大丈夫!?」
「だだだだ大丈夫だから! 開けないで!」
心配になって風呂を飛び出し扉を開けようとすると、必死なストップがかかる。よく考えたら男同士なのだし、裸を見られたってどうってことないんだけど。
悲鳴が届いたのかキッチンから母の「なにかあったー?」という問いかけもあったが、「大丈夫なので! 来ないでください!」と桔都は全力で拒否した。ま、男の子だもんね。
怪我はしなかったらしく安心していたけれど、桔都はおれのあとに風呂に入ってのぼせてしまったらしい。そんなに長時間じゃなかったはずなのに、風呂上がりに真っ赤な顔でフラフラしているところを母に捕まりソファで甲斐甲斐しく介抱されていた。
もしかして体調が悪かったのかもしれない。なんとなく申し訳ない気持ちになりつつも、そのときは大した問題だとは捉えていなかった。
しかし、しかしだ。桔都のおれに対する態度はそこからおかしくなってしまったのだ。
「桔都って、意外に鍛えてるんだな~。腹筋とか割れてて羨ましい」
「……ん」
「…………」
朝食の席で桔都に話しかけると、機嫌が悪そうに一音しか返ってこない。あれ? 今日は低血圧? とも思ったが、その夜も翌日の朝も変わらず。
むすっと唇を引き結んで、訊かれたことに最低限答えるのみ。まるで関係がリセットされてしまったかのようだ。
どうして? おれが長湯したから嫌われてしまったのだろうか。この三ヶ月で急激に仲良くなれたと感じていたからこそ、桔都の態度に傷つき、しょげてしまった。
おれの後を雛のように追ってきた桔都はもういない。映画を一緒に見ようと誘っても断られ、きっともうフィギュアも見せてくれない。
秀治の言ったとおり、もうすぐ夏休みだ。友だちと出かける予定はあるものの、家にいる時間は圧倒的に長くなる。
「秀治ぃ。おれ、新しい家族と喧嘩しちゃったかもしれない」
「えっ同級生の?」
仲のいいグループのメンバーには親の再婚で連れ子の弟がいると伝えてあるが、秀治にだけはそれが同じ学校の同級生であることも伝えている。おれが「相手の名前は教えられないんだけど」と言えば「了解!」と即答してくれる男だからだ。
「うん……でも、なんで怒らせたかがわかんなくて」
「……それ、喧嘩じゃなくて逆鱗に触れたとか不興を買ったってやつじゃん」
「ぐぅ」
ぐうの音しかでない。
「間違いなく瑞がやらかしてんだろ。ちゃんと謝っとけよ」
「秀治がひどい〜傷ついたぁ〜〜!」
泣き真似をすると、「おーヨシヨシ」と頭を撫でられる。撫でるというか、ガシガシ髪を混ぜられてる感じだけど。これ以上もしゃもしゃになったらどうしてくれるんだ!
「……あ、王子」
「え?」
反射で顔を上げると、廊下から桔都がこちらを見ていた。なんというか……学校での桔都にあるまじき無表情だ。
秀治が頭に置いていた手を引っ込め、自分を抱きしめる。瞬きの間に桔都はどこかへ去って行ってしまった。
「なんか俺、睨まれた? うー鳥肌立ったわ」
「美形の無表情って、迫力あるよねぇ」
変なところで感心してしまった。
そんなこんなで状況は変わらず、夏休みに入ってしまった。
「思春期ねぇ」と母はにやにやしてるし、丞さんは「二人でディズニーランドとか行ってきたら?」などと天然まるだしの提案をしてきた。
本気で止めなければチケットを買ってくれそうな勢いだったから慌てて止めた。今の状態でテーマパークなんて、地獄……
家に二人でいても避けられるのは、たとえ楽観的な性格であってもきつい。かといって「どうして避けるんだよぉぉ~~!」と桔都に縋りつくのもさすがに恥ずかしいから、最終手段として取ってある。
「そこでです! 秘技・サプライズプレゼント作戦~!」
「秘技どころか古き良き習慣だろ」
ブイサインで作戦名を告げたおれに、秀治の鋭い突っ込みが入る。今日、夏休み序盤にもかかわらず秀治と学校に来ていた。
早めに宿題終わらせちゃおうという高尚な理由は建前で、午前中に文化祭準備の集まりがクラスであったからだ。夏休み明けには文化祭があるため、こうして夏休み中に各クラスが準備を進める。
一向に進む気配のない宿題を見もせずに、おれは秀治を誘った理由である相談を持ち掛けた。にぎにぎ揉み手をしながら口を開く。
「それで……誕生日プレゼントって、なに貰ったら嬉しいか教えて!」
「自分で考えろ!?」
即答されたが正論である。年の離れた相手や女の子相手のプレゼントならまだしも、同い年の男なのだ。
でもプレゼントが仲直りの印となるよう慎重にいきたいし、ぶっちゃけまだ何も思いつかない。
人にあげるプレゼントを、ここまで真剣に考えたことはなかったかもしれない。とにかく桔都と仲直りしたくてしたくてたまらなかった。
「だってさ、考えてみろ。秀治はおれに貰って、嬉しかったものある……?」
「……ないな」
数秒考えて、全否定されるのも致し方ない。おれにはプレゼントのセンスというものがまるきりない自覚がある。
保育園のときは仲良しの女の子にカマキリをあげて大泣きされ、父に公園で拾った色の綺麗な葉っぱをあげたらゴミ箱に入れられた。
小学生のときは夏休み中に集めたセミの抜け殻コレクション(しかも自由研究に使った)を男友達にあげたらドン引きされ、中学のときは謎の骨董品店でミイラっぽい置物を買おうとして母に止められた。
貰って困らないもの、それは消え物(食べ物)だ! と思いつき、秀治に雑貨屋で買った段ボール味のクッキーをあげて不評を買ったのは割と最近の話である。
さっきも自販機で売っていた『灼熱のどろどろ! ホットチリジュース』を相談料に驕ろうとしたら断られたし。
「雰囲気どんな奴なんだ? ファッションにこだわりあるなら好きなブランドのものとか、趣味に関連したものとかさ、良さそうじゃない?」
「雰囲気……爽やか系かと思ったらじめじめしてて、シャキシャキしてるときもあればオドオドしてるときもある」
「はぁ?」
真面目に考えてくれたらしい秀治の質問に、桔都を思い浮かべながら答える。
服も家ではこだわりゼロ、ってかジャージだし。最近はTシャツにハーフパンツ(ジャージ)が定番だ。
(あ、マーベルキャラのTシャツとかいいかも……なんか着てるの全部よれよれだし!)
「ありがとう秀治、なんか答え出た気がする! ――あ。目に睫毛入った……」
ウンウンと考えてからパッと閃き顔を上げると、目に覚えのある違和感が走った。秀治に顔を近づけ、見てもらおうとする。
「えー? 見せてみ。……お前、睫毛なげーなぁ」
しかし秀治に見てもらっている間に違和感は消え去り、「なんか治ったわ」とへらへら笑った――そのときだった。
「瑞。ちょっと来て」
「うぇ!?」
突然腕を引かれ、相手を見ると桔都だった。彼も制服姿で、文化祭の打ち合わせをしていたのだろう。怖い顔をした桔都におれはなぜか立たされ、そのまま教室の外へ引きずられていく。
「ん? 瑞って呼んだ……?」と首を傾げる秀治を残して。
「どーしたん? あ、期末テストの結果やばかったんだろ」
「ちげーし! いや、良くもなかったけどさぁ……」
「もうすぐ夏休みなのに、悩むことある? 繊細さの欠片もない瑞を悩ませる何か……あ! まさか、王じ」
「繊細だもん!!」
駄々のように叫んだおれを秀治は笑ってくるが、自分にだって繊細な一面はあると思っている。たぶん、少しだけ。
秀治の閃きは正解だった。いつもキャピキャピ元気なのにこんなにもしょぼくれている理由はあのギャップ大魔王こと、王子様なのである。
数日前の晩のことだ。
逢坂家で風呂に入る順番と時間はだいたい決まっていて、レディーファーストで一番が母、仕事が遅くならなければ二番目が丞さん、次におれ、桔都という流れになっている。
風呂掃除の手間があるため何度か「変わるよ?」と伝えているけれど、桔都は頑なに譲らない。まぁ、最後だと時間を気にしなくていいし仕舞い湯を好む人もいるんだろう。
シャワーで済ませる日もあるし、お湯を張ることもある。その日は湯船に浸かる日だった。
テストが終わった解放感で前日の夜についスマホで漫画を読みふけってしまったおれは、湯船でウトウトしていた。いつも三十分くらいで風呂場を出るのに、いつの間にか倍くらい過ごしてしまっていたのだ。
そんなとき、ガラッと音を立てて浴室の扉が開きハッと目を覚ました。
「…………」
「…………」
ここで説明しておくと、桔都は風呂に入るために全裸だったし、おれの入っていたお湯は柚子の香りがする入浴剤を使っていたものの透明度百%だった。
数秒お互いにフリーズして、桔都のあらぬ部分までしっかりと見てしまう。やっと我に返り「ごめん寝てた!」と謝ると、桔都も「うわぁっ」と情けない悲鳴を上げた。
勢いよく扉を閉めたあとはゴウン! とどこかにぶつかった盛大な物音が聞こえてくる。多分脱いだ服を突っ込んだ洗濯機だろう。
「えっ大丈夫!?」
「だだだだ大丈夫だから! 開けないで!」
心配になって風呂を飛び出し扉を開けようとすると、必死なストップがかかる。よく考えたら男同士なのだし、裸を見られたってどうってことないんだけど。
悲鳴が届いたのかキッチンから母の「なにかあったー?」という問いかけもあったが、「大丈夫なので! 来ないでください!」と桔都は全力で拒否した。ま、男の子だもんね。
怪我はしなかったらしく安心していたけれど、桔都はおれのあとに風呂に入ってのぼせてしまったらしい。そんなに長時間じゃなかったはずなのに、風呂上がりに真っ赤な顔でフラフラしているところを母に捕まりソファで甲斐甲斐しく介抱されていた。
もしかして体調が悪かったのかもしれない。なんとなく申し訳ない気持ちになりつつも、そのときは大した問題だとは捉えていなかった。
しかし、しかしだ。桔都のおれに対する態度はそこからおかしくなってしまったのだ。
「桔都って、意外に鍛えてるんだな~。腹筋とか割れてて羨ましい」
「……ん」
「…………」
朝食の席で桔都に話しかけると、機嫌が悪そうに一音しか返ってこない。あれ? 今日は低血圧? とも思ったが、その夜も翌日の朝も変わらず。
むすっと唇を引き結んで、訊かれたことに最低限答えるのみ。まるで関係がリセットされてしまったかのようだ。
どうして? おれが長湯したから嫌われてしまったのだろうか。この三ヶ月で急激に仲良くなれたと感じていたからこそ、桔都の態度に傷つき、しょげてしまった。
おれの後を雛のように追ってきた桔都はもういない。映画を一緒に見ようと誘っても断られ、きっともうフィギュアも見せてくれない。
秀治の言ったとおり、もうすぐ夏休みだ。友だちと出かける予定はあるものの、家にいる時間は圧倒的に長くなる。
「秀治ぃ。おれ、新しい家族と喧嘩しちゃったかもしれない」
「えっ同級生の?」
仲のいいグループのメンバーには親の再婚で連れ子の弟がいると伝えてあるが、秀治にだけはそれが同じ学校の同級生であることも伝えている。おれが「相手の名前は教えられないんだけど」と言えば「了解!」と即答してくれる男だからだ。
「うん……でも、なんで怒らせたかがわかんなくて」
「……それ、喧嘩じゃなくて逆鱗に触れたとか不興を買ったってやつじゃん」
「ぐぅ」
ぐうの音しかでない。
「間違いなく瑞がやらかしてんだろ。ちゃんと謝っとけよ」
「秀治がひどい〜傷ついたぁ〜〜!」
泣き真似をすると、「おーヨシヨシ」と頭を撫でられる。撫でるというか、ガシガシ髪を混ぜられてる感じだけど。これ以上もしゃもしゃになったらどうしてくれるんだ!
「……あ、王子」
「え?」
反射で顔を上げると、廊下から桔都がこちらを見ていた。なんというか……学校での桔都にあるまじき無表情だ。
秀治が頭に置いていた手を引っ込め、自分を抱きしめる。瞬きの間に桔都はどこかへ去って行ってしまった。
「なんか俺、睨まれた? うー鳥肌立ったわ」
「美形の無表情って、迫力あるよねぇ」
変なところで感心してしまった。
そんなこんなで状況は変わらず、夏休みに入ってしまった。
「思春期ねぇ」と母はにやにやしてるし、丞さんは「二人でディズニーランドとか行ってきたら?」などと天然まるだしの提案をしてきた。
本気で止めなければチケットを買ってくれそうな勢いだったから慌てて止めた。今の状態でテーマパークなんて、地獄……
家に二人でいても避けられるのは、たとえ楽観的な性格であってもきつい。かといって「どうして避けるんだよぉぉ~~!」と桔都に縋りつくのもさすがに恥ずかしいから、最終手段として取ってある。
「そこでです! 秘技・サプライズプレゼント作戦~!」
「秘技どころか古き良き習慣だろ」
ブイサインで作戦名を告げたおれに、秀治の鋭い突っ込みが入る。今日、夏休み序盤にもかかわらず秀治と学校に来ていた。
早めに宿題終わらせちゃおうという高尚な理由は建前で、午前中に文化祭準備の集まりがクラスであったからだ。夏休み明けには文化祭があるため、こうして夏休み中に各クラスが準備を進める。
一向に進む気配のない宿題を見もせずに、おれは秀治を誘った理由である相談を持ち掛けた。にぎにぎ揉み手をしながら口を開く。
「それで……誕生日プレゼントって、なに貰ったら嬉しいか教えて!」
「自分で考えろ!?」
即答されたが正論である。年の離れた相手や女の子相手のプレゼントならまだしも、同い年の男なのだ。
でもプレゼントが仲直りの印となるよう慎重にいきたいし、ぶっちゃけまだ何も思いつかない。
人にあげるプレゼントを、ここまで真剣に考えたことはなかったかもしれない。とにかく桔都と仲直りしたくてしたくてたまらなかった。
「だってさ、考えてみろ。秀治はおれに貰って、嬉しかったものある……?」
「……ないな」
数秒考えて、全否定されるのも致し方ない。おれにはプレゼントのセンスというものがまるきりない自覚がある。
保育園のときは仲良しの女の子にカマキリをあげて大泣きされ、父に公園で拾った色の綺麗な葉っぱをあげたらゴミ箱に入れられた。
小学生のときは夏休み中に集めたセミの抜け殻コレクション(しかも自由研究に使った)を男友達にあげたらドン引きされ、中学のときは謎の骨董品店でミイラっぽい置物を買おうとして母に止められた。
貰って困らないもの、それは消え物(食べ物)だ! と思いつき、秀治に雑貨屋で買った段ボール味のクッキーをあげて不評を買ったのは割と最近の話である。
さっきも自販機で売っていた『灼熱のどろどろ! ホットチリジュース』を相談料に驕ろうとしたら断られたし。
「雰囲気どんな奴なんだ? ファッションにこだわりあるなら好きなブランドのものとか、趣味に関連したものとかさ、良さそうじゃない?」
「雰囲気……爽やか系かと思ったらじめじめしてて、シャキシャキしてるときもあればオドオドしてるときもある」
「はぁ?」
真面目に考えてくれたらしい秀治の質問に、桔都を思い浮かべながら答える。
服も家ではこだわりゼロ、ってかジャージだし。最近はTシャツにハーフパンツ(ジャージ)が定番だ。
(あ、マーベルキャラのTシャツとかいいかも……なんか着てるの全部よれよれだし!)
「ありがとう秀治、なんか答え出た気がする! ――あ。目に睫毛入った……」
ウンウンと考えてからパッと閃き顔を上げると、目に覚えのある違和感が走った。秀治に顔を近づけ、見てもらおうとする。
「えー? 見せてみ。……お前、睫毛なげーなぁ」
しかし秀治に見てもらっている間に違和感は消え去り、「なんか治ったわ」とへらへら笑った――そのときだった。
「瑞。ちょっと来て」
「うぇ!?」
突然腕を引かれ、相手を見ると桔都だった。彼も制服姿で、文化祭の打ち合わせをしていたのだろう。怖い顔をした桔都におれはなぜか立たされ、そのまま教室の外へ引きずられていく。
「ん? 瑞って呼んだ……?」と首を傾げる秀治を残して。


