○前回からの続き
誠之助が、輝永と柊の間に割って入る。刀は差していない丸腰。
誠「織美姫、そして傀儡殿、我々は敵ではござらぬ。味方として、早乙女城に参った」
と、礼儀ただしくこの場を収めようとする誠之助。輝永は、それを無視して自己主張を始める。
輝永「俺様は傀儡ではない。輝永という名がある」
誠「キエイ……」
一瞬、輝永の意図がわからない誠之助。
織美「輝きが永く、と書いてキエイと呼びます。私が彼のために考えた字です」
その言葉を聞いて、輝永は誇らしげに胸を張って見せる。 *織美に考えてもらった名前が嬉しくてたまらない
空気を読む気がない柊は、けったいなものを見る冷たい視線。
空気の読める誠之助は、慌ててその名前を褒め称える。
誠「さすがは織美姫、輝永殿にふさわしい、素晴らしき名です」
織美と輝永は、二人で顔を見合わせ微笑んで見せる *輝永は無表情だが、嬉しい雰囲気
輝永「お主には話が通じるな。あそこのコメツキムシとは大違いだ」
小柄でぴょんぴょん跳ねる柊を、コメツキムシと揶揄する輝永。そのものの言い方に、柊は無表情のまま小さく舌打ちをする。
止めに入った誠之助は、自分たちがやってきた理由を説明し始める。
織美「しかし誠之助様がなぜ、またこの城に」
柊は少し離れたとろで、膝をついて控えている。
誠「織美姫はご存知であろうか、この早乙女城が妖力の溜まり場であることを」
織美「妖力?」
織美、そもそも妖力という存在を知らない。 *読者への説明も兼ねて妖力の説明開始
誠「妖力とは、この世界に満ち溢れているという大いなる力。それは万物の源に通じ、妖魔を突き動かす原動力ともなっております」
そして輝永をチラリと見る。口には出さないが、輝永もその妖力で動いていると推測する。
誠(おそらく、その傀儡も)
誠之助は忠房が化け物になったことを思い起こす。
誠「そしてこの早乙女城は、妖力が強く流れ出る場所、陰陽道で『妖穴』と呼ばれる場所に建っております。先だって忠房さまが、あのようにご乱心されたのは、この早乙女城に集まる妖力に感化されたため」
その説明を、輝永は顎に手を当てて、つまらなそうに聞く。
誠「そして、この城に満ちた妖力を、この辺りの妖魔を束ねる『白狐』が狙っているという情報が入りました。凶悪な妖魔が、この城の妖力を手に入れれば、罪なき人々に害をなします」
そして、誠之助は織美に頭を下げる。
誠「拙者は帝様より天命を拝し、白狐を討つため早乙女城に参った。どうかこの城に留まることをご許し願いたい」
本来は帝の命令なので、強制的に居座ってもいいが、あえて許可を乞うのは、誠之助が相手の身分に関係なく誠実であることを示す。
一方、柊は他人事のように、頭を下げる誠之助を眺めている。もちろん、自分は頭を下げない。
織美は、帝の名前を出されて、流石に狼狽える。
織美「え、帝様のご命令……」
だが、その織美の迷いをかき消すように、輝永は誠之助の申し出を即座に断る。
輝永「断る!」 *バーンって感じで
帝の命令を断る輝永に慌てる織美。
織美「え、帝様のご命令……」 *先ほどと同じセリフだが、意味合いが違う。
誠之助は大いに驚き、そして柊でさえ、微かに動揺する。
そんなことは気にせずに、ゴーイングマイウェイで平然と言い放つ輝永。
輝永「ここは俺様と、我が妻の愛の巣」
それを聞いた柊が、織美を見て小さく「妻……」と呟くと同時に、織美は手を振って否定する *まだ「妻」であることを受け入れてはいない。本人は同居人のつもり。
輝永「そのような神聖な空間に、お主ら下等な人間如きが、留まって良いはずがなかろう。それを邪魔するものは、白狐だろうと、帝とやらであろうと」
輝永はキッパリと言い放つ。
輝永「地獄へと落とすだけだ」
さすがに帝も殺す宣言に、織美は顔を青ざめ、輝永に声をかけようとする。
その二人の様子に、誠之助は力無い笑いを浮かべ、説得の標的を織美に変更する。
誠「織美姫、あなたはどう思われます。我々がここに留まる目的は、白狐の討伐。あなたまで危険に巻き込むつもりはない」「もちろん織美姫には安全な避難先を用意します」
輝永「我が妻に勝手に話しかけるな」
そう問われても、自分の意見をあまり言ったことのない織美は、どう答えるべきか考えあぐむ。
織美(私もできれば、この早乙女城にいたい。だけどここにいれば、妖魔が襲ってくる……)
輝永「俺様は、貴様ら人間ごときの都合で、この城から動く気はない。そして、我が妻もここを出る必要なない。なぜなら、この俺様がいかなる妖魔も、返り討ちにするからだ。夫として、責任を持って我が妻を守ってみせる」
その言葉を聞いて、織美は遠慮がちに輝永に問いかける。
織美「輝永さまには、私が側にいて足を引っ張ることにはなりませんか?」
守られてばかりの織美は、輝永の黒焦げた手の平を見て、ふと不安になる。 *自己修復を初めていので、黒ずみは小さくなっている
輝永「俺様には、そなたがいなければダメなのだ」
理由は言わない。けど、強い信念で、そう言い切る。
織美(輝永さまは、私を必要としてくれている……)
それで織美は、自分は輝永のそばにいて良いと確信し、誠之助に自分の意思を伝える。 *今までの溺愛ぶりがあったから
織美「輝永さまが早乙女城に残るなら、私もここに止まります」
今までにない織美の強い意志を感じ、誠之助はさらに別方向からの説得を試みる。
誠「御二方の気持ちは、わかりました。ですが、もう少し拙者の話を聞いていただきたい」
輝永「我が妻の覚悟を聞いても、お主は帝とやらの命令を押し付けてくるのか?」
誠之助は少し思考を巡らせる。
誠「帝様の命令は、白狐を討つこと」
その言葉に、柊が眉を顰める。 *本当の帝の命令は、早乙女城を帝の支配下に置くこと。柊もそれを知っている。
輝永「その狐より、俺様が弱いというのか?」
誠「そのようなことはありませぬ。確かに、あなたは強い。この国最強の魔狩忍である彼よりも、そして白狐よりもはるかに」
誠之助は、織美を庇っていなければ、輝永の方が柊より強いことを見抜いている。
その言葉に、輝永はさも当然のように頷いてみせる。輝永に謙遜はない。
誠「ですが、あなたにも弱点はある」「あなたは妖魔の放つ妖力を感じることができない。だからこそ、先ほどの妖魔の侵入にも気づかなかった」
織美(確かに、輝永さまがあの妖魔に気付いたのは、私の声を聞いて)
輝永「ぐぬぬ」
自分の弱点に心当たりがあるのか、輝永から尊大な態度がなくなる。
誠「ですが魔狩忍は特別な修行により、妖魔の気配を敏感に察することができます」「お邪魔にならないように庭先でも結構です。我々をこの城の敷地内に置いていただければ、妖魔の侵入を感知し、輝永殿の手助けになります」
輝永「だが、それはいつまで……」 *説得されかけているが、まだ納得できないでぐずる
誠「白狐を討つまで」「奴は、すでにこの城の周辺に、配下の妖魔を放っております。それはこの早乙女城を、早期に欲している証拠。我らが手を組み、配下の妖魔を倒していけば、いずれは白狐が姿を見せます」
輝永「だが白狐とやらを討っても……また次の」
誠「白狐が討たれたとなれば、残ったこの地の妖魔は雑魚のみ。帝様率いる魔狩忍たちが、この地の妖魔を殲滅し、御二方の安全を確保します」 *並の魔狩忍では白狐に勝てない
誠之助の説得を聞き、輝永は織美の肩にそっと手を置き、抱き寄せる。
輝永は迷っているので、織美の考えを聞きたい。
織美は輝永を見上げ、小さく頷く。それは誠之助と柊を受け入れても良いとの意思。
輝永「我が妻の、身の安全には代えられぬか」
輝永が誠之助の申し出を受け入れたので、織美が提案する。
織美「それでは、離れが空いております。お二人ともそこでよろしいでしょうか?」
説得が成功した誠之助は嬉しそう。
誠「もちろんです。侍たるもの、主君の命を果たすためなら、どのようなボロ小屋でも」
織美(ボロ小屋……)
つい気が緩み、いいところのボンボンの地が出る誠之助。悪気はない。
柊は、そのやりとりを無表情のまま見つめ、ふっ、と鼻で笑う。
○本丸で織美と輝永の食事風景
織美「今日はいろいろありましたが、無事、夕飯ができました」
そう言って織美は、夕飯の御膳を準備する。
畳の上に御膳が置かれ、織美と輝永は向かい合わせで正座する。*時代考証は拘らないので、テーブルでも可
織美が用意したご飯は質素なもので、雑穀米に具の少ない汁、そして小さな焼き魚と、一切れの昆布巻き。
これが織美の普段の食事であり、彼女は何も考えずに輝永とは提供する。
織美は合唱し「いただきます」と言ってから、茶碗をもち、輝永が食事に手をつけないことに気づく。
輝永は、そのご膳をじっと見ると、若干言いにくそうに口をひらく。 *実際の口は開かない
輝永「我が妻よ、誠に言い難いことなのだが……」
今まで物事をキッパリ断言してきた輝永の、始めてみせる遠慮がちな態度で引っ張りつつ、次回に続く。
誠之助が、輝永と柊の間に割って入る。刀は差していない丸腰。
誠「織美姫、そして傀儡殿、我々は敵ではござらぬ。味方として、早乙女城に参った」
と、礼儀ただしくこの場を収めようとする誠之助。輝永は、それを無視して自己主張を始める。
輝永「俺様は傀儡ではない。輝永という名がある」
誠「キエイ……」
一瞬、輝永の意図がわからない誠之助。
織美「輝きが永く、と書いてキエイと呼びます。私が彼のために考えた字です」
その言葉を聞いて、輝永は誇らしげに胸を張って見せる。 *織美に考えてもらった名前が嬉しくてたまらない
空気を読む気がない柊は、けったいなものを見る冷たい視線。
空気の読める誠之助は、慌ててその名前を褒め称える。
誠「さすがは織美姫、輝永殿にふさわしい、素晴らしき名です」
織美と輝永は、二人で顔を見合わせ微笑んで見せる *輝永は無表情だが、嬉しい雰囲気
輝永「お主には話が通じるな。あそこのコメツキムシとは大違いだ」
小柄でぴょんぴょん跳ねる柊を、コメツキムシと揶揄する輝永。そのものの言い方に、柊は無表情のまま小さく舌打ちをする。
止めに入った誠之助は、自分たちがやってきた理由を説明し始める。
織美「しかし誠之助様がなぜ、またこの城に」
柊は少し離れたとろで、膝をついて控えている。
誠「織美姫はご存知であろうか、この早乙女城が妖力の溜まり場であることを」
織美「妖力?」
織美、そもそも妖力という存在を知らない。 *読者への説明も兼ねて妖力の説明開始
誠「妖力とは、この世界に満ち溢れているという大いなる力。それは万物の源に通じ、妖魔を突き動かす原動力ともなっております」
そして輝永をチラリと見る。口には出さないが、輝永もその妖力で動いていると推測する。
誠(おそらく、その傀儡も)
誠之助は忠房が化け物になったことを思い起こす。
誠「そしてこの早乙女城は、妖力が強く流れ出る場所、陰陽道で『妖穴』と呼ばれる場所に建っております。先だって忠房さまが、あのようにご乱心されたのは、この早乙女城に集まる妖力に感化されたため」
その説明を、輝永は顎に手を当てて、つまらなそうに聞く。
誠「そして、この城に満ちた妖力を、この辺りの妖魔を束ねる『白狐』が狙っているという情報が入りました。凶悪な妖魔が、この城の妖力を手に入れれば、罪なき人々に害をなします」
そして、誠之助は織美に頭を下げる。
誠「拙者は帝様より天命を拝し、白狐を討つため早乙女城に参った。どうかこの城に留まることをご許し願いたい」
本来は帝の命令なので、強制的に居座ってもいいが、あえて許可を乞うのは、誠之助が相手の身分に関係なく誠実であることを示す。
一方、柊は他人事のように、頭を下げる誠之助を眺めている。もちろん、自分は頭を下げない。
織美は、帝の名前を出されて、流石に狼狽える。
織美「え、帝様のご命令……」
だが、その織美の迷いをかき消すように、輝永は誠之助の申し出を即座に断る。
輝永「断る!」 *バーンって感じで
帝の命令を断る輝永に慌てる織美。
織美「え、帝様のご命令……」 *先ほどと同じセリフだが、意味合いが違う。
誠之助は大いに驚き、そして柊でさえ、微かに動揺する。
そんなことは気にせずに、ゴーイングマイウェイで平然と言い放つ輝永。
輝永「ここは俺様と、我が妻の愛の巣」
それを聞いた柊が、織美を見て小さく「妻……」と呟くと同時に、織美は手を振って否定する *まだ「妻」であることを受け入れてはいない。本人は同居人のつもり。
輝永「そのような神聖な空間に、お主ら下等な人間如きが、留まって良いはずがなかろう。それを邪魔するものは、白狐だろうと、帝とやらであろうと」
輝永はキッパリと言い放つ。
輝永「地獄へと落とすだけだ」
さすがに帝も殺す宣言に、織美は顔を青ざめ、輝永に声をかけようとする。
その二人の様子に、誠之助は力無い笑いを浮かべ、説得の標的を織美に変更する。
誠「織美姫、あなたはどう思われます。我々がここに留まる目的は、白狐の討伐。あなたまで危険に巻き込むつもりはない」「もちろん織美姫には安全な避難先を用意します」
輝永「我が妻に勝手に話しかけるな」
そう問われても、自分の意見をあまり言ったことのない織美は、どう答えるべきか考えあぐむ。
織美(私もできれば、この早乙女城にいたい。だけどここにいれば、妖魔が襲ってくる……)
輝永「俺様は、貴様ら人間ごときの都合で、この城から動く気はない。そして、我が妻もここを出る必要なない。なぜなら、この俺様がいかなる妖魔も、返り討ちにするからだ。夫として、責任を持って我が妻を守ってみせる」
その言葉を聞いて、織美は遠慮がちに輝永に問いかける。
織美「輝永さまには、私が側にいて足を引っ張ることにはなりませんか?」
守られてばかりの織美は、輝永の黒焦げた手の平を見て、ふと不安になる。 *自己修復を初めていので、黒ずみは小さくなっている
輝永「俺様には、そなたがいなければダメなのだ」
理由は言わない。けど、強い信念で、そう言い切る。
織美(輝永さまは、私を必要としてくれている……)
それで織美は、自分は輝永のそばにいて良いと確信し、誠之助に自分の意思を伝える。 *今までの溺愛ぶりがあったから
織美「輝永さまが早乙女城に残るなら、私もここに止まります」
今までにない織美の強い意志を感じ、誠之助はさらに別方向からの説得を試みる。
誠「御二方の気持ちは、わかりました。ですが、もう少し拙者の話を聞いていただきたい」
輝永「我が妻の覚悟を聞いても、お主は帝とやらの命令を押し付けてくるのか?」
誠之助は少し思考を巡らせる。
誠「帝様の命令は、白狐を討つこと」
その言葉に、柊が眉を顰める。 *本当の帝の命令は、早乙女城を帝の支配下に置くこと。柊もそれを知っている。
輝永「その狐より、俺様が弱いというのか?」
誠「そのようなことはありませぬ。確かに、あなたは強い。この国最強の魔狩忍である彼よりも、そして白狐よりもはるかに」
誠之助は、織美を庇っていなければ、輝永の方が柊より強いことを見抜いている。
その言葉に、輝永はさも当然のように頷いてみせる。輝永に謙遜はない。
誠「ですが、あなたにも弱点はある」「あなたは妖魔の放つ妖力を感じることができない。だからこそ、先ほどの妖魔の侵入にも気づかなかった」
織美(確かに、輝永さまがあの妖魔に気付いたのは、私の声を聞いて)
輝永「ぐぬぬ」
自分の弱点に心当たりがあるのか、輝永から尊大な態度がなくなる。
誠「ですが魔狩忍は特別な修行により、妖魔の気配を敏感に察することができます」「お邪魔にならないように庭先でも結構です。我々をこの城の敷地内に置いていただければ、妖魔の侵入を感知し、輝永殿の手助けになります」
輝永「だが、それはいつまで……」 *説得されかけているが、まだ納得できないでぐずる
誠「白狐を討つまで」「奴は、すでにこの城の周辺に、配下の妖魔を放っております。それはこの早乙女城を、早期に欲している証拠。我らが手を組み、配下の妖魔を倒していけば、いずれは白狐が姿を見せます」
輝永「だが白狐とやらを討っても……また次の」
誠「白狐が討たれたとなれば、残ったこの地の妖魔は雑魚のみ。帝様率いる魔狩忍たちが、この地の妖魔を殲滅し、御二方の安全を確保します」 *並の魔狩忍では白狐に勝てない
誠之助の説得を聞き、輝永は織美の肩にそっと手を置き、抱き寄せる。
輝永は迷っているので、織美の考えを聞きたい。
織美は輝永を見上げ、小さく頷く。それは誠之助と柊を受け入れても良いとの意思。
輝永「我が妻の、身の安全には代えられぬか」
輝永が誠之助の申し出を受け入れたので、織美が提案する。
織美「それでは、離れが空いております。お二人ともそこでよろしいでしょうか?」
説得が成功した誠之助は嬉しそう。
誠「もちろんです。侍たるもの、主君の命を果たすためなら、どのようなボロ小屋でも」
織美(ボロ小屋……)
つい気が緩み、いいところのボンボンの地が出る誠之助。悪気はない。
柊は、そのやりとりを無表情のまま見つめ、ふっ、と鼻で笑う。
○本丸で織美と輝永の食事風景
織美「今日はいろいろありましたが、無事、夕飯ができました」
そう言って織美は、夕飯の御膳を準備する。
畳の上に御膳が置かれ、織美と輝永は向かい合わせで正座する。*時代考証は拘らないので、テーブルでも可
織美が用意したご飯は質素なもので、雑穀米に具の少ない汁、そして小さな焼き魚と、一切れの昆布巻き。
これが織美の普段の食事であり、彼女は何も考えずに輝永とは提供する。
織美は合唱し「いただきます」と言ってから、茶碗をもち、輝永が食事に手をつけないことに気づく。
輝永は、そのご膳をじっと見ると、若干言いにくそうに口をひらく。 *実際の口は開かない
輝永「我が妻よ、誠に言い難いことなのだが……」
今まで物事をキッパリ断言してきた輝永の、始めてみせる遠慮がちな態度で引っ張りつつ、次回に続く。


