腕を頭の後ろで組んで枕代わりし、ソファーに仰向けで寝転がる。明かりのない部屋には暖房の可動音と秒針の音が耳元まで聞こえてくるようだった。暗闇に慣れた目で見た天上はやけに高く感じる。視覚と聴覚が異様なまでに発達した気分だった。疲労と満腹感が心地いい形で混ざり合う。
あの後、四ツ谷葉衣と向かった先は深夜まで営業しているファミマだった。見かけに寄らず彼女は、よく食べる。体内に胃袋が三つはあるのではないかと思うくらいに。お互いに終始黙々と箸を動かしていたのに、最後に注文したパンケーキを食べていると「そう言えば。君、名前は?」と口をもぐもぐしながら質問された時にはこいつマジか、と驚愕した。
あの後、四ツ谷葉衣と向かった先は深夜まで営業しているファミマだった。見かけに寄らず彼女は、よく食べる。体内に胃袋が三つはあるのではないかと思うくらいに。お互いに終始黙々と箸を動かしていたのに、最後に注文したパンケーキを食べていると「そう言えば。君、名前は?」と口をもぐもぐしながら質問された時にはこいつマジか、と驚愕した。

