「風鳴山工場…?」
「はい、随分前に廃村になった風鳴村にある工場です。風鳴山工場と風鳴村は、心霊スポットとしても有名で、治安はさほどよくありません」
「とりあえず、早く行くわよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺たちが風鳴山工場に着いた頃には、もう他の警察たちも来ていた。
「遅かったか…」
近くにいた警官が、現場状況を伝えに来た。
「殺されていたのは犬川清で49歳。頭を撃ち抜かれて即死です」
「つまり、銃殺されたということね…」
この日本でも銃を使った殺人が起こってしまった。俺たち警察が殺人鬼たちに甘く見られてるからだ。
「くそ…!」
「優弥、ここで取り乱してたらダメよ。血桜って組織を捕まえないと」
「翆さん…優弥さん…」
「…少し中に入るわよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確か…あのLIVEに出ていた人…お面をつけてたから顔がよくわからなかったけど、多分まだ大人じゃない。そして、血桜という組織内でのコードネームがヴァイパー…ヴァイパーは日本語訳にすると毒蛇…暗殺者という意味も持つ。おそらく、今回、犬川を殺したのもヴァイパーだろう。今まで、私が検挙してきた組織絡みの事件も大体、その人の役割によってコードネームが割り振られていた。つまり、今回のヴァイパーの役割は暗殺…
「翆…翆さ…翆さん!」
「…!直生…ごめんなさい。考え事をしてて…」
「いえ…考えるのが僕たち刑事の仕事なので…ですが、急に喋らなくなったので呪われたのかと思いましたよ〜!」
「私が呪われるなんて100年以上早いわよ。だから…安心してちょうだい」
少なくとも、優弥が死ぬまでは呪われてたまるもんですか。
「安心しました…ここにもあまり証拠物はありませんね」
「そうね…とりあえず、処理は警官に任せて、私たちは本部に戻って捜査するわよ」
「はい」
…誰かに監視されているような気がするわね…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「ヴァイパー、おかえり」
「ただいま戻りました。リリスさん」
「…犬川は殺せたみたいだね!」
「はい、少し手間取ってしまい申し訳ありません」
「ううん、あなたはまだ新人なんだから。捕まらなければいいんだよ!」
「…顔はバレてませんし、組織の情報もあまり言っていません」
「あまり?つまり、少しは言ったのね?」
「ネメシスさん…」
「ネメシス、その言い方は無いでしょ。未だにバレてないんだから、責める必要は…」
「それでバレたらどうするの?リリス、あなたが責任持てるの?」
「…」
「すいませんでした…」
「もういいわ。自分の持ち場に移動してちょうだい」
「…はい」
バタン
「…なにも、あんな言い方しなくてもいいでしょう?バレたらバレたで、そいつをバラせばいいんだから」
「…あなたは夜の魔女だものね」
「皮肉言わないでよ」
「…事実でしょう?まぁ、私は持ち場に戻るから。後はよろしくね、リリス」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「困ったもんだな…全く何も分かりやしない」
「そうね…」
カチカチ…
「…翆、直生は?」
「仮眠室で休ませてる。流石に休ませたほうがいいから」
「そうだな。本当に…血桜は何が目的なんだか…」
「目的、組織の規模、組織のメンバーの共通点とかがわからないとどうしようもないわね」
そうだ、翆の言う通り、血桜という名前の組織が何の目的でどうしてこんなことをしているのかすらわかっておらず、組織の規模すらわかっていない。俺らにできることはあまりない…
「翆、風鳴山工場に行ってから元気が無いように感じるが、なんかあったのか?」
「…え?私?」
「うん、そうだ」
「何もないわよ。疲れがたまってるだけ」
「そうか…たまにはゆっくり休めよ」
「…ありがとう、優弥」
「そろそろ推理できそうではあるな」
「そうね、もう少しで解決してこの事件も終わるような気がするわ」
俺らは、もうそろそろこの事件も解決に向かうだろうと思っていた。だが、これがまだこの連続殺人の序章に過ぎないことは知る由もなかった。
第三章 風鳴山工場 終わり
次回予告!
犬川殺害計画を阻止することができなかった3人。阻止できなかった悔しさのあまり、翆は現場で推理したが、それを嘲笑うかのように、新しい事件が発生!今度の事件は、今までの事件とは色々違った…一体、何が起こっているのか。血桜を追い詰めることはできるのか!第四章もお楽しみに!
「はい、随分前に廃村になった風鳴村にある工場です。風鳴山工場と風鳴村は、心霊スポットとしても有名で、治安はさほどよくありません」
「とりあえず、早く行くわよ」
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俺たちが風鳴山工場に着いた頃には、もう他の警察たちも来ていた。
「遅かったか…」
近くにいた警官が、現場状況を伝えに来た。
「殺されていたのは犬川清で49歳。頭を撃ち抜かれて即死です」
「つまり、銃殺されたということね…」
この日本でも銃を使った殺人が起こってしまった。俺たち警察が殺人鬼たちに甘く見られてるからだ。
「くそ…!」
「優弥、ここで取り乱してたらダメよ。血桜って組織を捕まえないと」
「翆さん…優弥さん…」
「…少し中に入るわよ」
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確か…あのLIVEに出ていた人…お面をつけてたから顔がよくわからなかったけど、多分まだ大人じゃない。そして、血桜という組織内でのコードネームがヴァイパー…ヴァイパーは日本語訳にすると毒蛇…暗殺者という意味も持つ。おそらく、今回、犬川を殺したのもヴァイパーだろう。今まで、私が検挙してきた組織絡みの事件も大体、その人の役割によってコードネームが割り振られていた。つまり、今回のヴァイパーの役割は暗殺…
「翆…翆さ…翆さん!」
「…!直生…ごめんなさい。考え事をしてて…」
「いえ…考えるのが僕たち刑事の仕事なので…ですが、急に喋らなくなったので呪われたのかと思いましたよ〜!」
「私が呪われるなんて100年以上早いわよ。だから…安心してちょうだい」
少なくとも、優弥が死ぬまでは呪われてたまるもんですか。
「安心しました…ここにもあまり証拠物はありませんね」
「そうね…とりあえず、処理は警官に任せて、私たちは本部に戻って捜査するわよ」
「はい」
…誰かに監視されているような気がするわね…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「ヴァイパー、おかえり」
「ただいま戻りました。リリスさん」
「…犬川は殺せたみたいだね!」
「はい、少し手間取ってしまい申し訳ありません」
「ううん、あなたはまだ新人なんだから。捕まらなければいいんだよ!」
「…顔はバレてませんし、組織の情報もあまり言っていません」
「あまり?つまり、少しは言ったのね?」
「ネメシスさん…」
「ネメシス、その言い方は無いでしょ。未だにバレてないんだから、責める必要は…」
「それでバレたらどうするの?リリス、あなたが責任持てるの?」
「…」
「すいませんでした…」
「もういいわ。自分の持ち場に移動してちょうだい」
「…はい」
バタン
「…なにも、あんな言い方しなくてもいいでしょう?バレたらバレたで、そいつをバラせばいいんだから」
「…あなたは夜の魔女だものね」
「皮肉言わないでよ」
「…事実でしょう?まぁ、私は持ち場に戻るから。後はよろしくね、リリス」
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「困ったもんだな…全く何も分かりやしない」
「そうね…」
カチカチ…
「…翆、直生は?」
「仮眠室で休ませてる。流石に休ませたほうがいいから」
「そうだな。本当に…血桜は何が目的なんだか…」
「目的、組織の規模、組織のメンバーの共通点とかがわからないとどうしようもないわね」
そうだ、翆の言う通り、血桜という名前の組織が何の目的でどうしてこんなことをしているのかすらわかっておらず、組織の規模すらわかっていない。俺らにできることはあまりない…
「翆、風鳴山工場に行ってから元気が無いように感じるが、なんかあったのか?」
「…え?私?」
「うん、そうだ」
「何もないわよ。疲れがたまってるだけ」
「そうか…たまにはゆっくり休めよ」
「…ありがとう、優弥」
「そろそろ推理できそうではあるな」
「そうね、もう少しで解決してこの事件も終わるような気がするわ」
俺らは、もうそろそろこの事件も解決に向かうだろうと思っていた。だが、これがまだこの連続殺人の序章に過ぎないことは知る由もなかった。
第三章 風鳴山工場 終わり
次回予告!
犬川殺害計画を阻止することができなかった3人。阻止できなかった悔しさのあまり、翆は現場で推理したが、それを嘲笑うかのように、新しい事件が発生!今度の事件は、今までの事件とは色々違った…一体、何が起こっているのか。血桜を追い詰めることはできるのか!第四章もお楽しみに!
