●裏の山にある、古い墓の前。薄暗くなりかけた夕方。
ある日の事。
田丸「うむ、良い陽気じゃ。茶を一服、用意せよ。」
突然の田丸の一声。
その途端、その場にいた侍達が一斉に夏子を見た。
シーンと静まり返る。
夏子「・・え、私?」
みんなの顔を見回す夏子。
静かに、冷たい表情で夏子を見る氏家。
氏家「・・お夏、そなたは墓守であろう。」
夏子「え?はい、そうですけど。」
自分の顔を指差しながら、笑顔の夏子。
氏家「はよう茶を用意せよ!!」
急に大声を出す氏家。
夏子「は、はい!!」
驚いて思わず家に走り出す夏子。
すぐさま、ペットボトルのお茶を抱えて戻って来る。
夏子「田丸様、どうぞ!」
うやうやしく、頭を下げながら田丸にペットボトルを差し出す夏子。
田丸「・・これは、なんじゃ?」
田丸は困惑した顔で、ペットボトルを見る。
夏子「『へーいお茶』でございます。お茶です。」
笑顔でそう言い、うやうやしくペットボトルを差し出す。
氏家はわなわなと怒りを押し殺しながら。
氏家「お夏!そうではない!」
夏子「あ、すいません!『伊左衛門』の方が良かったですか?『綾鷲』も美味しいですよねー!
今すぐとって参ります!」
すぐに立ち上がり、家に戻る夏子。
●家の玄関前、夕方。
夏子が家に着くと、玄関の戸の前にすでに氏家が立っていた。
静かに振り返る氏家。
青白い人魂が三個ほど周りに浮かんでいる。
夏子「げっ!氏家様!」
ビビる夏子。
すると、氏家は暗い表情で、
氏家「お夏、『茶を一服』というのはな。茶を点てよ、という意味じゃ。」
夏子「茶を点てる?あ、茶道みたいにシャカシャカしろって事か!」
手でかき回す仕草をする夏子。
氏家「しゃかしゃかではない。それは茶筅という。」
夏子「はぁ。・・茶筅。」
氏家「まず湯を沸かせ。水屋箪笥に道具がある。」
テキパキと指示を出す。
夏子「は、はい!」
夏子は言われた通りに、慌ててやかんでお湯を沸かす。
それから、台所の棚を開ける。
夏子「ええっと、茶道の道具がここにあるって言ったっけ?」
とりあえず、茶碗らしき入れ物を発見。
氏家「お夏。茶杓とは、茶をすくう細長いさじじゃ。」
家に入れない氏家は、玄関の外から指示を出す。
夏子「えっと、茶杓、これかな。」
茶碗の隣にある、大きな耳かきの様な物を見つける。
氏家「お夏、火を止めい。湯は熱すぎても茶の味が死ぬ。」
夏子「え?は、はい。」
忙しくて、頭が混乱する夏子。やかんの火を止める。
氏家「なつめはあるか?その中の抹茶をニすくい、茶碗へ入れよ。田丸様はそれがお好きじゃ。」
夏子「え?え?あ、これか。」
黒の手のひらサイズの入れ物を開けると、抹茶が入っている。
氏家「ひしゃくがあるな。それで湯をすくい、茶碗に注げ。入れすぎてはならぬぞ。注いだか?茶を点てよ。」
夏子「あ、あれ。シャカシャカ、なくない?」
先ほどまで目の前にあった、シャカシャカ(茶筅)が消えている。
氏家「しゃかしゃかではない。茶筅じゃ。」
夏子「え?え?消えた!」
慌てて探す夏子。
※夏子の足元に、茶筅が落ちている画。
氏家「何か菓子はあるか?懐紙に載せ、傍らにつけよ。」
夏子「え?か、菓子?駅で買ったおまんじゅうならありますけど!」
焦りながら、まだ茶筅を探している夏子。
氏家「お夏、早うせい。田丸様を待たせるでない。」
玄関の外で、イライラしながら待つ氏家。
夏子「もう!ちょっと待ってよ、うっじー!」
夏子、周りをキョロキョロとして探しながら、小さい声で言う。
氏家「・・何か言うたか?」
冷たい声で。
夏子「いえ、何も。」
震えながら。
夏子(こわ。地獄耳じゃん。)
その時、台所に茶筅に変わる物を発見。
夏子「あ、これでいっか!」
夏子、ホッとした顔。
●家の玄関前。夕方。
氏家「お夏、いつまで待たせるつもりじゃ!」
玄関前でイライラしている氏家。
青白い人魂も、イライラして周りに浮かんでいる。
その時。
ウィーーーーン。
機械音が聞こえて来る。
氏家「ん?」
氏家、眉根を寄せて不思議そうな顔。
勝手口の方へ回り込み、小窓から中をのぞく。
台所では。
ウィーーーーン。
ケーキ作り用の電動泡立て器で、ラーメンどんぶりの中の抹茶を泡立てる夏子の姿。
夏子「あっち!あちちち!」
辺り一面に、抹茶が飛び散っている。壁や床は緑色の液体で汚れている。
夏子は、全身に緑の液体がかかっている状態。
※氏家、小窓からのぞきながら、顔を真っ赤にしている画。
●裏の山にある、古い墓の前。薄暗くなりかけた夕方。
氏家「お夏ーーー!!!!!」
家の方から、氏家の怒号が響いた。
それを聞いた侍の幽霊達。
田丸「万事、うまくいっておる様じゃな。」
※皆で家の方を見ている田丸、小坂、篠原の後ろ姿。
●先ほどと同じ場所に座っている田丸。
夏子「お待たせいたしました!」※夏子、顔や全身に緑の液体がかかった状態。
茶碗をお盆ごと、うやうやしく田丸の前に置く。
茶碗は氏家に叱られ、ラーメンどんぶりから、黒色の渋い茶椀に変えさせられている。
お盆には、和紙の上に置かれた根まわりまんじゅうもある。
田丸「おお、お夏。うまそうじゃの。」
田丸は、お椀の中のきれいに泡立ったお茶を見て、顔をほころばせる。
夏子「はい、なにしろ電動泡立て器で、一気にやりましたから!」
夏子は調子にのって、かきませる仕草をする。
氏家「お夏!」
氏家が小さく夏子を叱る。
田丸「初めてにしては上出来じゃ。そうじゃ、氏家に茶を習うがよい。」
夏子「え?氏家様から?お茶を?」
氏家を見る夏子。
氏家の目が一瞬泳いだ。しかし、襟元を整えると、
氏家「お任せくださいませ。」
と、頭を下げた。
夏子(今、絶対、えーー俺?めんどくせー!って思っただろ!)
夏子、氏家に向かって、テレパシーを送る。
氏家はチラッと夏子を見て、目をそらす。
●ある日。桜の木の下。薄暗くなり始めた夕方。
桜の木の下に、赤い大きな敷物が敷いてある。
そこに正座をする夏子。夏子の前に茶道具の載ったお盆、その向こうに小さな鉄のやかんがある。
夏子から右斜め前に、背筋を伸ばして正座をする氏家。
氏家「お夏、茶筅は軽く前後に。さわさわとな。かき回すのではない。」
夏子「はい。あ、しゃかしゃか落とした。」
夏子は見よう見まねでやってみるが、ぎこちない。
氏家「しゃかしゃかではない。茶筅じゃ。」
失敗ばかりする夏子と、冷静に指摘する氏家。
●それを少し遠くで見ている、篠原と小坂。
篠原は膝の上に帳面を広げ、筆を走らせていた。
小坂「ほう、そなたも書き留めておるのか。」
小坂が篠原の手元を覗き込む。
篠原「はい、忘れた折には見返せますし、お夏にも見せてやれましょう。」
小坂「そうだな。」
また、二人は夏子と氏家を見る。
●桜の木の下。小競り合いをするお夏と氏家。
氏家「・・赤い奴ではない、ふくさじゃ。なぜその様に乱れておる?」
夏子「え、だって。腰につけていたから。」
くしゃくしゃになった赤い布を、氏家に見せる。
氏家「もう一度、たため。・・まさか、たたみ方を忘れたとは申すまいな。」
夏子「そのまさかです。」
へらへらする夏子。
氏家「・・・!」
静かに青筋をたてる氏家。
●それを少し遠くで見ている、篠原と小坂。
篠原「ははは。仲良うやっておるな。」
頑張る夏子を見て、うれしそうな篠原。
小坂「お夏が来てから、ここも賑やかになったのう。」
篠原「まこと、そうじゃな。」
小坂「氏家殿も忙しゅうしておれば、八重の事も少しは忘れられよう。」
小坂が遠くを見つめて、しんみりと言った。
篠原「八重を忘れるなど難しかろう。目の前に、八重に瓜二つの娘がおるのだから。」
小坂「しかし見かけはよう似ておるが、中身は別物じゃぞ。」
小坂様は笑いながら、お夏を顎で指した。
●桜の木の下。小競り合いをするお夏と氏家。
夏子「あっつーー!!」
熱いやかんを触ってしまい、驚いて蓋を落とす夏子。
赤い敷物の上に落ちた、カランカランと派手な音をたてる、湯気のたったやかんの蓋。
氏家「お夏!蓋を放るでない!」
こめかみに青筋をたてて怒る氏家。
夏子「ちがいます!蓋が勝手に飛んだんです!」
氏家「己から飛ぶ蓋など、あるものか!!」
氏家、扇子で夏子の顔を指す。
八重と氏家の、想い出の桜の木の下で。
夏子と小競り合いをする氏家を、少し遠くで笑いながら見物する、篠原と小坂の画。
ある日の事。
田丸「うむ、良い陽気じゃ。茶を一服、用意せよ。」
突然の田丸の一声。
その途端、その場にいた侍達が一斉に夏子を見た。
シーンと静まり返る。
夏子「・・え、私?」
みんなの顔を見回す夏子。
静かに、冷たい表情で夏子を見る氏家。
氏家「・・お夏、そなたは墓守であろう。」
夏子「え?はい、そうですけど。」
自分の顔を指差しながら、笑顔の夏子。
氏家「はよう茶を用意せよ!!」
急に大声を出す氏家。
夏子「は、はい!!」
驚いて思わず家に走り出す夏子。
すぐさま、ペットボトルのお茶を抱えて戻って来る。
夏子「田丸様、どうぞ!」
うやうやしく、頭を下げながら田丸にペットボトルを差し出す夏子。
田丸「・・これは、なんじゃ?」
田丸は困惑した顔で、ペットボトルを見る。
夏子「『へーいお茶』でございます。お茶です。」
笑顔でそう言い、うやうやしくペットボトルを差し出す。
氏家はわなわなと怒りを押し殺しながら。
氏家「お夏!そうではない!」
夏子「あ、すいません!『伊左衛門』の方が良かったですか?『綾鷲』も美味しいですよねー!
今すぐとって参ります!」
すぐに立ち上がり、家に戻る夏子。
●家の玄関前、夕方。
夏子が家に着くと、玄関の戸の前にすでに氏家が立っていた。
静かに振り返る氏家。
青白い人魂が三個ほど周りに浮かんでいる。
夏子「げっ!氏家様!」
ビビる夏子。
すると、氏家は暗い表情で、
氏家「お夏、『茶を一服』というのはな。茶を点てよ、という意味じゃ。」
夏子「茶を点てる?あ、茶道みたいにシャカシャカしろって事か!」
手でかき回す仕草をする夏子。
氏家「しゃかしゃかではない。それは茶筅という。」
夏子「はぁ。・・茶筅。」
氏家「まず湯を沸かせ。水屋箪笥に道具がある。」
テキパキと指示を出す。
夏子「は、はい!」
夏子は言われた通りに、慌ててやかんでお湯を沸かす。
それから、台所の棚を開ける。
夏子「ええっと、茶道の道具がここにあるって言ったっけ?」
とりあえず、茶碗らしき入れ物を発見。
氏家「お夏。茶杓とは、茶をすくう細長いさじじゃ。」
家に入れない氏家は、玄関の外から指示を出す。
夏子「えっと、茶杓、これかな。」
茶碗の隣にある、大きな耳かきの様な物を見つける。
氏家「お夏、火を止めい。湯は熱すぎても茶の味が死ぬ。」
夏子「え?は、はい。」
忙しくて、頭が混乱する夏子。やかんの火を止める。
氏家「なつめはあるか?その中の抹茶をニすくい、茶碗へ入れよ。田丸様はそれがお好きじゃ。」
夏子「え?え?あ、これか。」
黒の手のひらサイズの入れ物を開けると、抹茶が入っている。
氏家「ひしゃくがあるな。それで湯をすくい、茶碗に注げ。入れすぎてはならぬぞ。注いだか?茶を点てよ。」
夏子「あ、あれ。シャカシャカ、なくない?」
先ほどまで目の前にあった、シャカシャカ(茶筅)が消えている。
氏家「しゃかしゃかではない。茶筅じゃ。」
夏子「え?え?消えた!」
慌てて探す夏子。
※夏子の足元に、茶筅が落ちている画。
氏家「何か菓子はあるか?懐紙に載せ、傍らにつけよ。」
夏子「え?か、菓子?駅で買ったおまんじゅうならありますけど!」
焦りながら、まだ茶筅を探している夏子。
氏家「お夏、早うせい。田丸様を待たせるでない。」
玄関の外で、イライラしながら待つ氏家。
夏子「もう!ちょっと待ってよ、うっじー!」
夏子、周りをキョロキョロとして探しながら、小さい声で言う。
氏家「・・何か言うたか?」
冷たい声で。
夏子「いえ、何も。」
震えながら。
夏子(こわ。地獄耳じゃん。)
その時、台所に茶筅に変わる物を発見。
夏子「あ、これでいっか!」
夏子、ホッとした顔。
●家の玄関前。夕方。
氏家「お夏、いつまで待たせるつもりじゃ!」
玄関前でイライラしている氏家。
青白い人魂も、イライラして周りに浮かんでいる。
その時。
ウィーーーーン。
機械音が聞こえて来る。
氏家「ん?」
氏家、眉根を寄せて不思議そうな顔。
勝手口の方へ回り込み、小窓から中をのぞく。
台所では。
ウィーーーーン。
ケーキ作り用の電動泡立て器で、ラーメンどんぶりの中の抹茶を泡立てる夏子の姿。
夏子「あっち!あちちち!」
辺り一面に、抹茶が飛び散っている。壁や床は緑色の液体で汚れている。
夏子は、全身に緑の液体がかかっている状態。
※氏家、小窓からのぞきながら、顔を真っ赤にしている画。
●裏の山にある、古い墓の前。薄暗くなりかけた夕方。
氏家「お夏ーーー!!!!!」
家の方から、氏家の怒号が響いた。
それを聞いた侍の幽霊達。
田丸「万事、うまくいっておる様じゃな。」
※皆で家の方を見ている田丸、小坂、篠原の後ろ姿。
●先ほどと同じ場所に座っている田丸。
夏子「お待たせいたしました!」※夏子、顔や全身に緑の液体がかかった状態。
茶碗をお盆ごと、うやうやしく田丸の前に置く。
茶碗は氏家に叱られ、ラーメンどんぶりから、黒色の渋い茶椀に変えさせられている。
お盆には、和紙の上に置かれた根まわりまんじゅうもある。
田丸「おお、お夏。うまそうじゃの。」
田丸は、お椀の中のきれいに泡立ったお茶を見て、顔をほころばせる。
夏子「はい、なにしろ電動泡立て器で、一気にやりましたから!」
夏子は調子にのって、かきませる仕草をする。
氏家「お夏!」
氏家が小さく夏子を叱る。
田丸「初めてにしては上出来じゃ。そうじゃ、氏家に茶を習うがよい。」
夏子「え?氏家様から?お茶を?」
氏家を見る夏子。
氏家の目が一瞬泳いだ。しかし、襟元を整えると、
氏家「お任せくださいませ。」
と、頭を下げた。
夏子(今、絶対、えーー俺?めんどくせー!って思っただろ!)
夏子、氏家に向かって、テレパシーを送る。
氏家はチラッと夏子を見て、目をそらす。
●ある日。桜の木の下。薄暗くなり始めた夕方。
桜の木の下に、赤い大きな敷物が敷いてある。
そこに正座をする夏子。夏子の前に茶道具の載ったお盆、その向こうに小さな鉄のやかんがある。
夏子から右斜め前に、背筋を伸ばして正座をする氏家。
氏家「お夏、茶筅は軽く前後に。さわさわとな。かき回すのではない。」
夏子「はい。あ、しゃかしゃか落とした。」
夏子は見よう見まねでやってみるが、ぎこちない。
氏家「しゃかしゃかではない。茶筅じゃ。」
失敗ばかりする夏子と、冷静に指摘する氏家。
●それを少し遠くで見ている、篠原と小坂。
篠原は膝の上に帳面を広げ、筆を走らせていた。
小坂「ほう、そなたも書き留めておるのか。」
小坂が篠原の手元を覗き込む。
篠原「はい、忘れた折には見返せますし、お夏にも見せてやれましょう。」
小坂「そうだな。」
また、二人は夏子と氏家を見る。
●桜の木の下。小競り合いをするお夏と氏家。
氏家「・・赤い奴ではない、ふくさじゃ。なぜその様に乱れておる?」
夏子「え、だって。腰につけていたから。」
くしゃくしゃになった赤い布を、氏家に見せる。
氏家「もう一度、たため。・・まさか、たたみ方を忘れたとは申すまいな。」
夏子「そのまさかです。」
へらへらする夏子。
氏家「・・・!」
静かに青筋をたてる氏家。
●それを少し遠くで見ている、篠原と小坂。
篠原「ははは。仲良うやっておるな。」
頑張る夏子を見て、うれしそうな篠原。
小坂「お夏が来てから、ここも賑やかになったのう。」
篠原「まこと、そうじゃな。」
小坂「氏家殿も忙しゅうしておれば、八重の事も少しは忘れられよう。」
小坂が遠くを見つめて、しんみりと言った。
篠原「八重を忘れるなど難しかろう。目の前に、八重に瓜二つの娘がおるのだから。」
小坂「しかし見かけはよう似ておるが、中身は別物じゃぞ。」
小坂様は笑いながら、お夏を顎で指した。
●桜の木の下。小競り合いをするお夏と氏家。
夏子「あっつーー!!」
熱いやかんを触ってしまい、驚いて蓋を落とす夏子。
赤い敷物の上に落ちた、カランカランと派手な音をたてる、湯気のたったやかんの蓋。
氏家「お夏!蓋を放るでない!」
こめかみに青筋をたてて怒る氏家。
夏子「ちがいます!蓋が勝手に飛んだんです!」
氏家「己から飛ぶ蓋など、あるものか!!」
氏家、扇子で夏子の顔を指す。
八重と氏家の、想い出の桜の木の下で。
夏子と小競り合いをする氏家を、少し遠くで笑いながら見物する、篠原と小坂の画。
