●家の茶の間。朝。
ーーーちゅんちゅん
スズメの鳴き声が聞こえている。茶の間の畳の上で、突っ伏して寝ていた夏子。
夏子「あれ、朝?」
壁の振り子時計を見ると、朝の七時。
夏子(昨日、この家に着いてすぐに寝ちゃったみたい。)
夏子「それにしても、変な夢を見ちゃったなー。」
体を起こした。
重い体をひきずり、カーテンを開ける。外は良い天気。
木々の間から裏の山が見える。
夏子「あそこにお墓があるって言っていたっけ。」
肩をもみながら、だるそうに山を見る夏子。
ーーキラッ
山の緑の中で何か光っている物がある。
夏子「ん?あれ何だろう。」
●裏の山にある、古い墓の前。朝。
ボーボーに生い茂った雑草の中に、腰くらいまでの高さの細長い灰色の石が、等間隔に四個並んでいる。
相当古い物で、石はところどころ変色している。
夏子「これかな、お墓って。」
膝くらいの雑草を掻き分けながら、石の所へ行く。何か文字が掘ってあるけれど、古すぎて読めない。
ところどころ色が違うのは、コケが生えてしまっているからの様だ。汚れすぎて、まるで迷彩服の柄の様になっている。
夏子「これも磨かなきゃいけない。周りの草も抜かなきゃいけないし、これは大仕事になりそう。」
夏子はため息をついた。
夏子(こんな大仕事を、八重ばあちゃんは一人でやっていたんだもんな。)
夏子は、しんみりした。
夏子(ひとりぼっちでここで頑張っていたなんて。私も一緒にやってあげれば良かった。私、自分の事しか考えていなかった。)
夏子は急に悲しくなり、八重ばあちゃんがひとりぼっちで住んでいた家を振り返った。
ーーキラッ
草むらの中で、また何かが光った。
夏子「あれ、なんだろう。」
不思議に思い、そこに近づく夏子。
大きな酒瓶が草むらの中に転がっている。
夏子「こ、これはーー!月光冠ーー!」
その時、昨晩の夢が脳裏によぎる夏子。
●夏子の過去回想
玄関の外から部屋の中を扇子で差して、夏子に酒のありかを教える小坂。
小坂「月光冠は田丸様、猪祭は氏家殿、大久保田は篠原殿、わしは一階堂な。」
●現在に戻る。
青ざめた夏子の顔。
夏子「いや待て待て。あれって夢だよね?」
自分の頭をぽかぽかと叩き、何かを思い出そうとする夏子。
ぼーっとする頭は、働かない。
よく周りを見渡すと、少し離れた所にも酒瓶が落ちている。
酒のラベルには、猪祭と大きく書いてある。
夏子「こ、これは!猪祭ーー!」
夏子(そういえば、ここって夢の中で、あの怖い侍が座っていた所だ。)
そう思うと、ゾゾゾと背筋が凍った。怖くなり、そそくさと移動する夏子。
少し離れた所に、残りの酒瓶を二つ発見した。
夏子「大久保田!篠原様が飲んでいたお酒!そして、こっちは一階堂!酒好きの小坂様のお気に入りのお酒!」
夏子は、ここまで言うと。
夏子「まさか夢じゃないのかも?」
青ざめる夏子。
誰かに見られている気がして、恐る恐るゆっくりとお墓を振り返る夏子。
ボーボーに生い茂った雑草の中に、等間隔に並んでいるお墓。
なんとなく、あの侍の幽霊達がこちらを見て「そうじゃ!夢ではないぞ!」と頷いた気がした。
夏子「きゃあああーー!!」
夏子は急に恐ろしくなり、酒瓶を放り投げて家に走って帰った。
●家の茶の間。昼。
ガラガラーーバタン!
一目散に家に逃げ帰った夏子。両手でしっかりと玄関の引き戸を締め、鍵を締める。
夏子「南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏ー!」
焦った顔でお経を必死に唱えながら、家中のカーテンを締める夏子。
夏子「悪霊退散!」
仏壇に置いてあった数珠を振り回しながら、大声で叫ぶ夏子。
夏子「そうだ、こういう時っておふだとか貼ればいいんだっけ。おふだってどこに売ってるんだろう。」
夏子の手にある、スマホ画面のアップ。
ヤフー風なサイトが表示されている。
夏子「おふだ 幽霊 購入っと・・」
スマホで検索する夏子。
そこに表示されたのは、心霊系のブログ。
「宇宙一の天才霊能者、クールガイ沢口!」と、表示されている。
夏子「出た!クールガイ沢口!」
ガクッとクビをうなだれる夏子。
動画:急にセンセーショナルな音楽が流れる。後ろは白い壁。
安っぽいギラギラのラメのはっぴを着た、怪しい中年男性が出て来て『クーーーール!!』とカメラを指差して、叫ぶ。
クールガイ沢口『どーーもーー!宇宙一の天才霊能者、クールガイ沢口です!今日ご紹介するのは、こちら!』
画面におふだが表示される。
大きく「悪霊退散」、下の方に小さく「クール」と書いてある細長い四角い紙。
クールガイ沢口『誰でも一度は悪霊に悩まされる事って、ありますよねーー?そんな時は、アズスーンアズ!これを貼ればあっという間に悪霊がいなくなりまぁす!』
※クールガイ沢口が、『悪霊退散 クール』と書いたおふだを手に持ち、カメラに見せている画。
夏子「胡散臭すぎる・・」
スマホを持ちながら、遠い目をする夏子。
クールガイ沢口『このお札を貼れば、もう霊に悩まされる事はありません!今ならなんと!一枚で一万円!!うん!欲しーなー!!』
夏子「・・絶対、いらない!」
スマホ画面に叫ぶ夏子。
クールガイ沢口『クールガイ沢口の、クールなおふだ!お電話はこち・・』
最後まで言い終わらないうちに、動画を停止する夏子。
夏子の手にある、スマホ画面のアップ。
ヤフー風なサイトで「霊 回避」と検索する。
画面に「耳なし芳一」のお話が出てくる。
夏子は読み始める。
『盲目の琵琶法師芳一が、怨霊に気に入られ平家物語を弾き語る事に。和尚が芳一を怨霊
から守るために体に経文を書いて・・』
そこまで読んで。
夏子「!」 ※何かをひらめいた顔の夏子。
夏子「これしかないのか・・?」 ※きらりと目が光る。
●家の廊下。夜。薄暗い。
ドンドンドン!
玄関の戸、外から激しく叩かれる。
ドンドンドン!
古い戸は今にも外れそうな勢い。
小坂「お夏!」
戸の外から小坂の声が聞こえる。
夏子(出たーー!!幽霊!!やっぱり夢じゃなかったんだ!)
夏子はぎゅっと、両手を胸の前で握りしめた。
外は真っ暗。
暗い玄関の外には、ゆらゆらとした灯りがうごめいている。
灯りの中に二人の男の影が揺れている。
小坂「お夏!戸を開けよ。」
※小坂が向こう側からドンドンと叩く玄関の戸を前に、夏子がこちら(室内)を背にして立っている画。
篠原「ん?気配はあるな。」
夏子「・・・。」
小坂「ふむ。さては居留守を使っておるか。」
夏子(なぜわかるんだ。さすが侍の幽霊め。)
汗をだらだら流している夏子の画。
篠原「開けるぞ。鍵など、もう用をなしておらぬぞ。」
篠原が戸を開ける。
夏子「・・・。」
※夏子の顔全体に、耳なし芳一風に黒い文字で「南無阿弥陀仏」と、左右反対の鏡文字で汚く(所々間違えている)書いてある。暗い廊下を背に無表情で立っている上半身の夏子の画。篠原視点の画。
篠原「・・・。」
扉を開けたまま、無表情で立っている篠原の顔。夏子視点の画。
夏子「・・・。」
※先ほどと同じ、耳なし芳一状態の夏子の画。
篠原、静かに戸を閉める。
扉の向こうの会話。
小坂「どうされた?」
篠原「いや。よくはわからぬが、妙な者がおった。」
小坂「?」
二人の会話を夏子が微動だにせずに聞いている。
小坂「何を妙なことを申すか。」
ガラッ。
小坂、半笑いで篠原の方を向いたまま、戸を開ける。
夏子「・・・。」
※先ほどと同じ、耳なし芳一状態の夏子の画。
小坂(目元が暗くなっている)、静かに扉を閉める。
扉の向こうの会話。
小坂「・・たしかにおったな。」
篠原「だからそう言うたではないか。田丸様には、墓守に似た怪しき者はおりましたと、お伝えいたそう。」
ザッザッ。
戸の向こうで、二人が立ち去る音。
夏子は戸に耳をつけて、外の様子を伺う。
夏子(耳なし芳一作戦、ある意味効いたのか・・?)
その時。
戸の向こうから、
ヒューーードロドロドロ・・
昔、お化け屋敷で聞いた様な、おどろおどろしい音楽が聞こえて来た。
夏子「何、この音。」
思わず外に出てしまう夏子。(墓守の領域から外へ出てしまう)
ヒューーードロドロ・・
目の前に、青白い無数の人魂に照らされて。怖い顔の氏家が現れた。
夏子「ひえっ!」
夏子、腰を抜かしそうになる。
青白い光に照らされた氏家は、夏子の腕をがしりと氷の様に冷たい手で掴む。
※その腕には筋が浮かんでいる。相当怒っている様子。
夏子「すすす、すいません!!」
慌てて謝るが、静かに怒った氏家により、そのまま連行される夏子。
ーーーちゅんちゅん
スズメの鳴き声が聞こえている。茶の間の畳の上で、突っ伏して寝ていた夏子。
夏子「あれ、朝?」
壁の振り子時計を見ると、朝の七時。
夏子(昨日、この家に着いてすぐに寝ちゃったみたい。)
夏子「それにしても、変な夢を見ちゃったなー。」
体を起こした。
重い体をひきずり、カーテンを開ける。外は良い天気。
木々の間から裏の山が見える。
夏子「あそこにお墓があるって言っていたっけ。」
肩をもみながら、だるそうに山を見る夏子。
ーーキラッ
山の緑の中で何か光っている物がある。
夏子「ん?あれ何だろう。」
●裏の山にある、古い墓の前。朝。
ボーボーに生い茂った雑草の中に、腰くらいまでの高さの細長い灰色の石が、等間隔に四個並んでいる。
相当古い物で、石はところどころ変色している。
夏子「これかな、お墓って。」
膝くらいの雑草を掻き分けながら、石の所へ行く。何か文字が掘ってあるけれど、古すぎて読めない。
ところどころ色が違うのは、コケが生えてしまっているからの様だ。汚れすぎて、まるで迷彩服の柄の様になっている。
夏子「これも磨かなきゃいけない。周りの草も抜かなきゃいけないし、これは大仕事になりそう。」
夏子はため息をついた。
夏子(こんな大仕事を、八重ばあちゃんは一人でやっていたんだもんな。)
夏子は、しんみりした。
夏子(ひとりぼっちでここで頑張っていたなんて。私も一緒にやってあげれば良かった。私、自分の事しか考えていなかった。)
夏子は急に悲しくなり、八重ばあちゃんがひとりぼっちで住んでいた家を振り返った。
ーーキラッ
草むらの中で、また何かが光った。
夏子「あれ、なんだろう。」
不思議に思い、そこに近づく夏子。
大きな酒瓶が草むらの中に転がっている。
夏子「こ、これはーー!月光冠ーー!」
その時、昨晩の夢が脳裏によぎる夏子。
●夏子の過去回想
玄関の外から部屋の中を扇子で差して、夏子に酒のありかを教える小坂。
小坂「月光冠は田丸様、猪祭は氏家殿、大久保田は篠原殿、わしは一階堂な。」
●現在に戻る。
青ざめた夏子の顔。
夏子「いや待て待て。あれって夢だよね?」
自分の頭をぽかぽかと叩き、何かを思い出そうとする夏子。
ぼーっとする頭は、働かない。
よく周りを見渡すと、少し離れた所にも酒瓶が落ちている。
酒のラベルには、猪祭と大きく書いてある。
夏子「こ、これは!猪祭ーー!」
夏子(そういえば、ここって夢の中で、あの怖い侍が座っていた所だ。)
そう思うと、ゾゾゾと背筋が凍った。怖くなり、そそくさと移動する夏子。
少し離れた所に、残りの酒瓶を二つ発見した。
夏子「大久保田!篠原様が飲んでいたお酒!そして、こっちは一階堂!酒好きの小坂様のお気に入りのお酒!」
夏子は、ここまで言うと。
夏子「まさか夢じゃないのかも?」
青ざめる夏子。
誰かに見られている気がして、恐る恐るゆっくりとお墓を振り返る夏子。
ボーボーに生い茂った雑草の中に、等間隔に並んでいるお墓。
なんとなく、あの侍の幽霊達がこちらを見て「そうじゃ!夢ではないぞ!」と頷いた気がした。
夏子「きゃあああーー!!」
夏子は急に恐ろしくなり、酒瓶を放り投げて家に走って帰った。
●家の茶の間。昼。
ガラガラーーバタン!
一目散に家に逃げ帰った夏子。両手でしっかりと玄関の引き戸を締め、鍵を締める。
夏子「南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏ー!」
焦った顔でお経を必死に唱えながら、家中のカーテンを締める夏子。
夏子「悪霊退散!」
仏壇に置いてあった数珠を振り回しながら、大声で叫ぶ夏子。
夏子「そうだ、こういう時っておふだとか貼ればいいんだっけ。おふだってどこに売ってるんだろう。」
夏子の手にある、スマホ画面のアップ。
ヤフー風なサイトが表示されている。
夏子「おふだ 幽霊 購入っと・・」
スマホで検索する夏子。
そこに表示されたのは、心霊系のブログ。
「宇宙一の天才霊能者、クールガイ沢口!」と、表示されている。
夏子「出た!クールガイ沢口!」
ガクッとクビをうなだれる夏子。
動画:急にセンセーショナルな音楽が流れる。後ろは白い壁。
安っぽいギラギラのラメのはっぴを着た、怪しい中年男性が出て来て『クーーーール!!』とカメラを指差して、叫ぶ。
クールガイ沢口『どーーもーー!宇宙一の天才霊能者、クールガイ沢口です!今日ご紹介するのは、こちら!』
画面におふだが表示される。
大きく「悪霊退散」、下の方に小さく「クール」と書いてある細長い四角い紙。
クールガイ沢口『誰でも一度は悪霊に悩まされる事って、ありますよねーー?そんな時は、アズスーンアズ!これを貼ればあっという間に悪霊がいなくなりまぁす!』
※クールガイ沢口が、『悪霊退散 クール』と書いたおふだを手に持ち、カメラに見せている画。
夏子「胡散臭すぎる・・」
スマホを持ちながら、遠い目をする夏子。
クールガイ沢口『このお札を貼れば、もう霊に悩まされる事はありません!今ならなんと!一枚で一万円!!うん!欲しーなー!!』
夏子「・・絶対、いらない!」
スマホ画面に叫ぶ夏子。
クールガイ沢口『クールガイ沢口の、クールなおふだ!お電話はこち・・』
最後まで言い終わらないうちに、動画を停止する夏子。
夏子の手にある、スマホ画面のアップ。
ヤフー風なサイトで「霊 回避」と検索する。
画面に「耳なし芳一」のお話が出てくる。
夏子は読み始める。
『盲目の琵琶法師芳一が、怨霊に気に入られ平家物語を弾き語る事に。和尚が芳一を怨霊
から守るために体に経文を書いて・・』
そこまで読んで。
夏子「!」 ※何かをひらめいた顔の夏子。
夏子「これしかないのか・・?」 ※きらりと目が光る。
●家の廊下。夜。薄暗い。
ドンドンドン!
玄関の戸、外から激しく叩かれる。
ドンドンドン!
古い戸は今にも外れそうな勢い。
小坂「お夏!」
戸の外から小坂の声が聞こえる。
夏子(出たーー!!幽霊!!やっぱり夢じゃなかったんだ!)
夏子はぎゅっと、両手を胸の前で握りしめた。
外は真っ暗。
暗い玄関の外には、ゆらゆらとした灯りがうごめいている。
灯りの中に二人の男の影が揺れている。
小坂「お夏!戸を開けよ。」
※小坂が向こう側からドンドンと叩く玄関の戸を前に、夏子がこちら(室内)を背にして立っている画。
篠原「ん?気配はあるな。」
夏子「・・・。」
小坂「ふむ。さては居留守を使っておるか。」
夏子(なぜわかるんだ。さすが侍の幽霊め。)
汗をだらだら流している夏子の画。
篠原「開けるぞ。鍵など、もう用をなしておらぬぞ。」
篠原が戸を開ける。
夏子「・・・。」
※夏子の顔全体に、耳なし芳一風に黒い文字で「南無阿弥陀仏」と、左右反対の鏡文字で汚く(所々間違えている)書いてある。暗い廊下を背に無表情で立っている上半身の夏子の画。篠原視点の画。
篠原「・・・。」
扉を開けたまま、無表情で立っている篠原の顔。夏子視点の画。
夏子「・・・。」
※先ほどと同じ、耳なし芳一状態の夏子の画。
篠原、静かに戸を閉める。
扉の向こうの会話。
小坂「どうされた?」
篠原「いや。よくはわからぬが、妙な者がおった。」
小坂「?」
二人の会話を夏子が微動だにせずに聞いている。
小坂「何を妙なことを申すか。」
ガラッ。
小坂、半笑いで篠原の方を向いたまま、戸を開ける。
夏子「・・・。」
※先ほどと同じ、耳なし芳一状態の夏子の画。
小坂(目元が暗くなっている)、静かに扉を閉める。
扉の向こうの会話。
小坂「・・たしかにおったな。」
篠原「だからそう言うたではないか。田丸様には、墓守に似た怪しき者はおりましたと、お伝えいたそう。」
ザッザッ。
戸の向こうで、二人が立ち去る音。
夏子は戸に耳をつけて、外の様子を伺う。
夏子(耳なし芳一作戦、ある意味効いたのか・・?)
その時。
戸の向こうから、
ヒューーードロドロドロ・・
昔、お化け屋敷で聞いた様な、おどろおどろしい音楽が聞こえて来た。
夏子「何、この音。」
思わず外に出てしまう夏子。(墓守の領域から外へ出てしまう)
ヒューーードロドロ・・
目の前に、青白い無数の人魂に照らされて。怖い顔の氏家が現れた。
夏子「ひえっ!」
夏子、腰を抜かしそうになる。
青白い光に照らされた氏家は、夏子の腕をがしりと氷の様に冷たい手で掴む。
※その腕には筋が浮かんでいる。相当怒っている様子。
夏子「すすす、すいません!!」
慌てて謝るが、静かに怒った氏家により、そのまま連行される夏子。
