■ユーアーマイヒーロー
凛side
朝起きたときから、なんか変だな、と思った。だけど仕事に行かなくちゃいけないし、どうにか家を出なければ……と、気力で家を這いつくばって出たけれど、マンションのエントランスまで来たところで力尽きた。エントランスに並ぶソファにもたれこむ。
——どうした?
大丈夫?
…ちゃん
凛ちゃん。
「凛ちゃん。」
名前呼ばれてる?あ、私か……。
頬に、少し冷たいものが触れて、目を開ける。目を開けて、今まで自分が目を閉じていたことに気がついた。
目を開けると、目の前に佑月くんの顔があった。
「!?」
ハッとして息を吸い込むと、耳の裏がピキってなった。「痛っ……。」
あ〜ダメだ。熱だこりゃ。頭がすごくぼーっとする。
「結構しんどい?」
佑月くんがしゃがんで、私の首を触る。
ほんとに佑月くん?なのか?
私は頷く。
もう、しんどいです。佑月くんが目の前にいるのに、騒ぐ気力もないくらい。そんなことより横になりたい。私としたことが、これはかなり異常事態です。
「水、買ってくるね。」佑月くんが立ち上がって、その場を離れる。
あ、待って……。
私は朦朧とした世界で、ソファーにぐったりもたれかかる。眠い。自然と目蓋が落ちてくる。目を閉じると、世界がぐるぐる回る。
しんどい……。
凛side
朝起きたときから、なんか変だな、と思った。だけど仕事に行かなくちゃいけないし、どうにか家を出なければ……と、気力で家を這いつくばって出たけれど、マンションのエントランスまで来たところで力尽きた。エントランスに並ぶソファにもたれこむ。
——どうした?
大丈夫?
…ちゃん
凛ちゃん。
「凛ちゃん。」
名前呼ばれてる?あ、私か……。
頬に、少し冷たいものが触れて、目を開ける。目を開けて、今まで自分が目を閉じていたことに気がついた。
目を開けると、目の前に佑月くんの顔があった。
「!?」
ハッとして息を吸い込むと、耳の裏がピキってなった。「痛っ……。」
あ〜ダメだ。熱だこりゃ。頭がすごくぼーっとする。
「結構しんどい?」
佑月くんがしゃがんで、私の首を触る。
ほんとに佑月くん?なのか?
私は頷く。
もう、しんどいです。佑月くんが目の前にいるのに、騒ぐ気力もないくらい。そんなことより横になりたい。私としたことが、これはかなり異常事態です。
「水、買ってくるね。」佑月くんが立ち上がって、その場を離れる。
あ、待って……。
私は朦朧とした世界で、ソファーにぐったりもたれかかる。眠い。自然と目蓋が落ちてくる。目を閉じると、世界がぐるぐる回る。
しんどい……。
