お母さんのファインプレーによりおばあちゃんの言葉は、ボケ老人の戯言ということで済まされた。美緒ちゃんは画面に釘付け。
「巧くんかっこいい〜!おばあちゃん誰が好き?」
「おばあちゃんはこの真ん中にいる人が一番男前だと思う。」
「うわぁ一緒〜!血は争えないねぇ〜」美緒ちゃんが笑う。
「よくそんな言葉知ってること。」おばあちゃんも笑う。
「凛ちゃんは?ウィズだったら誰が好き?」美緒ちゃんが私を見る。
「えっ私?私は……瀬名くんかなぁ……。」
「うわ〜凛ちゃん好きそ〜」美緒ちゃんが頬杖をついて笑う。
最近の中学生はませてますこと〜。
「あら?瀬名くんって、もしかして相談乗ってあげた子かしら。」
おばあちゃんが私の方を向いてまたなんか言っているけど無視した。おばあちゃんごめん。てか記憶力すごすぎ。
