「日当たりのいい部屋だねえ。」
佑月くんが病室のカーテンを開けて窓の外を眺める。それから俺を見る。「退屈?」
「最近頑張ってたもんなあ、頑張り屋さんだから太一は。」亮くんがベッドのそばの椅子に腰掛ける。
「眞鍋。」佑月くんがベッドに寄りかかって、俺を見る。「なんかあった?」
俺は口をつぐむ。涙がぼろっと溢れた。
「デビュー、決まったんですか?」涙がポロ、と頬を伝う。
「あ……バレた?」佑月くんが、舌を出す。「俺サプライズするの向いてないな。」
「そりゃあのテンションで行けばバレるに決まってるやろ」亮くんが笑う。
佑月くんが、紙を取り出す。
“W/U 2020.XX.XXdebut!”
「まだ、俺ら6人と、マネージャーしか知らない。」佑月くんが紙から顔を上げて俺をみる。「デビュー、決まったよ。」
目に涙がどんどん溜まっていく。視界が涙でいっぱいになる。debutの文字が滲んでいく……。
