推しが隣に引っ越してきまして



また別の日。
「デビューしないかって声かけられたよ」佑月の背中に言う。「黙っててごめん。」
佑月は「あ、そう。」とだけ言った。
「断った。」
「……は?」佑月が振り返る。
「俺は、佑月と一緒じゃなきゃ嫌や。」
「何言ってんだよ、今すぐ頭下げて撤回してこい!」
佑月が俺の肩を揺さぶる。


「嫌。」フフって笑うと、佑月がその場にへたり込んだ。
なんでお前がへたり込んでんの。