『で?亮ちゃんは佑月くんを指差してたけど』


「そうですね〜。」亮ちゃんが頷く。
佑月くんが、「どうも瀬名佑月でーす」って右手を挙げる。


『佑月くんは?メンバーカラー青、リアコ担当……って台本に書いてあるんだけど、このリアコって何?』


「リアコって言うのは〜、」佑月くんが笑う。「簡単に言うと、身近にいそうなかっこいいお兄さんってことです。何真面目に説明してんだろう。」


『じゃあ〜リアルにいそうでいない恋愛対象になるアイドルみたいなことか!』


「あ、そうですめっちゃそれです!」


『確かに近所のお兄ちゃんって感じ』
『この中だと一番オーラない』


「ちょっと待ってください。笑」
佑月くんが椅子から立ち上がる。


『……で、亮くんは、5人の中だと佑月くんが一番モテると思ってるの?』


「あ、そうですねー、あの〜……結局最後はみんな佑月を好きになるんですよ。」


『なにそれ』