SNSは怖くて見れない。
あれから私はあの家にはさすがに住めなくなって引っ越した。


「私、思うんだけど。」
「うん。」
「これは相手が凛だから擁護するとかそういうことじゃないし、一オタクの自論だと思って聞いて欲しいんだけど」
「うん。」
「たとえアイドルに熱愛報道が出たって、好きで居続ける人もいるわけ。」
「はい。」
「実際のところそれぞれのファンがどう捉えるかは、個々によってバラバラなのに、熱愛をネガティブに捉える声がまるで全員の意見かのようになってるでしょ。」
「つまり?」
「つまり、否定的な声だけが目に入りがちだし、それが正しいかのように思ってしまうけれど、必ずしも、それが正しい訳じゃないよってこと。」
「要するに……?」
「だから、そんなに落ち込むな。」
「なるほど……。」
そう言われてもなぁ。
「ま、そのうち別の話題が出て、この一件だっていずれ風化するでしょ。時間が解決してくれるよ。」
「うん……。」