*
甲子園も終わり、ひぐらしの鳴き声が鳴き始めた。
いつもみたいに、夜ごはんを2人で囲む。
「あのさ」
ん?って凛が俺を見る。
「うん?」
「やっぱり別れよう」
凛はそう言われるのを想定していたみたいにすんなり言葉を受け入れる。
「私も、そろそろどっちかが言うのかなって思ってた」
「え?」
「やっぱり私には、こういう恋愛は向いてなかったかもしれない。やっぱりどうしても罪悪感が付き纏うし、佑月くんのキャリアを傷つけることになるかもしれないと思ったら怖くて眠れないときもある。だから、うん、別れよう」
凛は、飄々と言う。
「ごめんね」
「なんで謝るの?俺がアイドルでごめんねって言いたいの?」
凛が俺を見る。
「しょうがないよ、好きになった人がアイドルだったんだから。」それに、と付け加える。「すーんごく幸せだったよ。辛くなったり悲しくなるときもあったけど、それでもその数倍数万倍、幸せな時間の方が多くて幸せだった」
凛が俺の手を握る。
「宝物みたいな時間をくれてありがと。これからも大好きだよ。」
甲子園も終わり、ひぐらしの鳴き声が鳴き始めた。
いつもみたいに、夜ごはんを2人で囲む。
「あのさ」
ん?って凛が俺を見る。
「うん?」
「やっぱり別れよう」
凛はそう言われるのを想定していたみたいにすんなり言葉を受け入れる。
「私も、そろそろどっちかが言うのかなって思ってた」
「え?」
「やっぱり私には、こういう恋愛は向いてなかったかもしれない。やっぱりどうしても罪悪感が付き纏うし、佑月くんのキャリアを傷つけることになるかもしれないと思ったら怖くて眠れないときもある。だから、うん、別れよう」
凛は、飄々と言う。
「ごめんね」
「なんで謝るの?俺がアイドルでごめんねって言いたいの?」
凛が俺を見る。
「しょうがないよ、好きになった人がアイドルだったんだから。」それに、と付け加える。「すーんごく幸せだったよ。辛くなったり悲しくなるときもあったけど、それでもその数倍数万倍、幸せな時間の方が多くて幸せだった」
凛が俺の手を握る。
「宝物みたいな時間をくれてありがと。これからも大好きだよ。」
