■2026年、春
佑月side
窓から、春のにおいを含んだ心地よい風が吹いてくる。
生ぬるい空気に頬を撫でられ、目を開ける。視界の端で白いレースのカーテンが揺れる。
時計を見る、朝8時。二度寝できそう。
「う~ん。あれ。」
隣に凛がいない。
ベットから身を起こして、伸びをする。
玄関のドアの開く音がする。あ、凛帰ってきた。
凛が俺が起きているのに気づく。
「おはよ。」ってニコって笑う。
「おはよ。どっか行ってきたの?」
「うん。見て、桜拾ってきた。」
凛が前に桜の木の枝を差し出す。5輪ほど桜の花がついている。
「ほんとだあ。」
凛がコップに水を汲んで、そこにその枝を挿す。
「お花見できるよ。」
「そうだね」
右手を掴んで、自分の腕の中にひきずり込む。
佑月side
窓から、春のにおいを含んだ心地よい風が吹いてくる。
生ぬるい空気に頬を撫でられ、目を開ける。視界の端で白いレースのカーテンが揺れる。
時計を見る、朝8時。二度寝できそう。
「う~ん。あれ。」
隣に凛がいない。
ベットから身を起こして、伸びをする。
玄関のドアの開く音がする。あ、凛帰ってきた。
凛が俺が起きているのに気づく。
「おはよ。」ってニコって笑う。
「おはよ。どっか行ってきたの?」
「うん。見て、桜拾ってきた。」
凛が前に桜の木の枝を差し出す。5輪ほど桜の花がついている。
「ほんとだあ。」
凛がコップに水を汲んで、そこにその枝を挿す。
「お花見できるよ。」
「そうだね」
右手を掴んで、自分の腕の中にひきずり込む。
