美味しいね〜って2人でケーキを食べていると、佑月くんのスマホが鳴った。眞鍋からの着信だった。


「はい〜。」佑月くんが電話に出る。「あぁそう、わかった。5分後ね、はい。」
こんな時間から仕事?時計を見ると23:30だった。
電話を切って、佑月くんが「ごめんね。行かなきゃいけなくなっちゃった。」って立ち上がる。
「ううん」
「今からお仕事?」
「……そ、なんか亮が出るはずだったラジオ番組、亮が出れなくなっちゃったみたいで、その代打。」佑月くんが壁にかけてたジャケットを羽織る。
「そっか、がんばってね。」
ん。って佑月くんが部屋を出る前、私のおでこにちゅ、ってする。