* 佑月くんがいる日々は、すごく幸せで、あっという間にすぎていった。 窓の外の景色が、静かに移ろっていく。秋には家の前の公園のイチョウ並木が鮮やかな黄に染まり、やがてすべての葉を落とした。 季節は巡り、冬。街はクリスマスの灯りに包まれ、華やかな空気で満ちていた。 「クリスマスは一緒にいれなくてごめんね。」 「ううん。」 私たちは、1週間早いクリスマス。