「だから〜こういう恋バナをしたくてきたんでしょう〜。もう少しだけお話ししよ〜」
「いつだって喋れんだろ今日じゃなくても」
「え〜もうつまんな〜い」
「だる」




「最近佑月がなんか悩んでんな〜と思ってさあ、で、それは多分凛ちゃんのことなんだろうな〜と思って、話を聞きたくてきたってわけ」


俺、こいつに恋愛相談すんの?今から?


「俺は寝る」
寝室に行こうと、腰をあげる。


「おやすみ」大樹が言って、ズズって汁を飲み干す。「ごちそうさまでした」ぱちん、って手を合わせる。
「じゃ、帰りますかー」
大樹が器を持って立ちあがろうとするから俺は慌てて大樹の正面の椅子に座る。
「旅行に行ったんだけどさ、」
俺が座るなり口を開くと、大樹が「やっぱ話したかったんじゃ〜ん」って笑う。
うざいけど図星だから仕方ない。