面と向かってそう言われると、いつまで経っても照れてしまう。
「世界でいちばんかわいい俺のカノジョ。」
私にとって佑月くんは、世界でいちばんかっこいい人。
嬉しくて頬が緩む。
「あ〜にこにこして可愛い〜」
佑月くんが目尻を下げて笑う。
愛おしいものを見るような目で私を見る。
2人きりになった途端、佑月くんの目尻はさっきよりもうんと下がって、その顔はふにゃふにゃしている。
「なんでそんなもじもじしてんの」佑月くんが笑う。
「だってなんか、2人になった途端、佑月くんが……」
佑月くんが、甘すぎて。
「ごめん、俺結構浮かれてる。凛の喜ぶ顔たくさん見れて嬉しい」
佑月くんがまた優しく笑う。
「誕生日っていう一番大切な日に、好きな人独り占めできてすごく嬉しい」
じわ、って視界が滲む。
