お風呂からあがって浴衣に着替える。
佑月くんの浴衣姿かっこいい……!!
「何?」
脱衣所で、佑月くんが私を見てふふって笑う。
「いや、浴衣すっごい似合うなあって。佑月くん背高いし、肩幅もあるし、浴衣がすっごい似合う体型だから……!」
佑月くんがクスクス笑う。「目がすんごいきらきらしてるんだけど」
ええ、それはもう。自分でもその自覚あります。
「凛だって可愛いよ。浴衣よく似合ってる。その柄にして正解だったかも。」
さっき10種類の柄の中からこの浴衣を選んだ。ピンクを基調とした浴衣に、紫の帯、羽織は濃いピンク。桜の刺繍があしらわれている。
部屋に戻ると、テーブルには夕食の準備がされていた。
テーブルの上に、懐石料理の献立と可愛い花柄の上品なマットと、お箸がセッティングされている。
うわぁ、部屋食だあ……。
佑月くんと向かい合うように座る。
