さっきまでオレンジ色だった空は、天頂の方はすっかり濃い青になり、ただ西の空だけが夕暮れの名残を抱くようにオレンジに染まっていた。オレンジから群青へと溶け合うグラデーションが美しく、頭上では月が静かに輝いていた。 「夜ごはん何かな〜」佑月くんが言う。 「なんだろうね」 「楽しみだね」 「ね!」